...突然の煩悶(はんもん)...
有島武郎 「或る女」
...いくばくの煩悶(はんもん)をしたらしい...
伊藤左千夫 「春の潮」
...黒い斑紋(はんもん)が...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...と空転の煩悶(はんもん)をして...
太宰治 「人間失格」
...視覚さえ失ったら精神的の煩悶(はんもん)が減って...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...……あの子は煩悶(はんもん)しています...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...それでその晩は煩悶(はんもん)焦慮もせず...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...この種の煩悶(はんもん)は大(おおい)なる事実であって...
夏目漱石 「野分」
...主人の頭は畏怖(いふ)と煩悶(はんもん)のため必ず営養の不足を訴えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...六条の貴女(きじょ)もどんなに煩悶(はんもん)をしていることだろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしてまた名誉を傷つけることになってはならないと思って源氏は煩悶(はんもん)した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立ち寄ってくれることもなくなるのではないかとも煩悶(はんもん)されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘(たまかずら)は限りもない煩悶(はんもん)をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...伯父のほうから正式に婿として迎えようと言って来る日までは昔の雪辱のために待っていたいと煩悶(はんもん)しているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうした煩悶(はんもん)を女王(にょおう)にさせたことを後悔される思いが胸からあふれ出るようにお感じになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御病気で専念に仏へ祈っておいでになる母宮のおそばでこんな煩悶(はんもん)をしているのはよろしくないと思い薫は京の邸(やしき)へ帰った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって罪に堕(おと)すことに自分は携わってしまったと僧都は煩悶(はんもん)した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...所有慾に煩悶(はんもん)した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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