...……あの水の美しさは、只見た人のみがこれを知る……三人から、はるかに後れて、岩をいくつもいくつも越したり、一坪か二坪ばかりの白い砂地に靴のあとをつけたりして行くうちに、ふと、大きな、丸い岩にはらんばいになって、しきりに下の水をのぞいている北沢の姿を発見した...
石川欣一 「可愛い山」
...中村屋よりもはるかに優勢で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...此話が漏れて傳はるから...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...はるかに異なっているのである...
中井正一 「映画のもつ文法」
...はるかに大いなる力をもっているように...
中井正一 「図書館法の成立」
...実際は予科の方が同じ普通学でも遙(はるか)に進んでいたように思われた...
「私の経過した学生時代」
...頭上はるかにのぼるかと思うと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...わたしにはとり逃がした蝶々の方がはるかに悩ましい夢であつた...
牧野信一 「湖の夢」
...あわれ二人の つわものは責に死なんと したりしにこのとき雲の かなたより神ははるかに みそなわしくだしたまえる みめぐみは新式生産体操ぞ...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...6845大いなる天分を享けた人間だけは将来これまでより迥(はるか)に高い出所(でどころ)を有せなくてはならんのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...万里の波濤を見はるかす岸べにはあらず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...スコーネの美しい眺(なが)めをはるかに楽(たの)しめるばかりでなく...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...万頃(ばんけい)の豊田眼路(めじ)はるかにして児孫万代を養ふに足る可く...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...はるかに舞曲らしいであろう...
夢野久作 「能とは何か」
...はるか麓(ふもと)まで押し流れて行く...
吉川英治 「私本太平記」
...厳密な眼を光らせて、はるか先の方を、物見しながら駈けていた明智茂朝、村越三十郎の二騎は、狭い村道の一とすじ道を、つつがなく通り越して、かの藪の曲がり道に佇(たたず)み、あとから来る光秀たちのひと群れを待ちあわせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その史嶺は源語や平語の時代よりもなにかはるか遠くにかすんで見えるのであるらしい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...はるかに年上の彼である...
吉川英治 「平の将門」
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