...消防に加はらむとする所以なり...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...力をはらむ鳥の翅(つばさ)のやうにささやきを起して...
大手拓次 「藍色の蟇」
...幻想をはらむ香料の墓場...
大手拓次 「藍色の蟇」
...宗吾の妻子にかはらむとせし也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...御話をうけたまはらむとて...
大町桂月 「十和田湖」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...此事永く後世の記録の上に傳はらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...中に*彼より奪へりしブリーセーイス加はらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...情理正しき者は皆*妻女を愛し勞はらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...395されど今はた壘壁を上るトロイア軍勢と、叫喚揚げて逃げ走るアカイア軍を見たる時、思はず起る呻吟の聲もろともに平手もて、双の股打ち愁然と友に向ひて陳じ曰ふ、395 XI 846.『ユウリュピュロスよ、要あれど我は汝の傍に 400今は留ること難し、見よや大事の迫れるを、從者、汝をいたはらむ、我はただちに急ぎ行き、ペーレーデース・アキリュウス訪ひて戰勸むべし、天佑あらばわが諫、彼の心をおこすことなしと誰かは斷ずべき? 友の諫は力あり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...みどりに深き手を泳がせ涼しきところに齒をかくせいま風ながれ風景は白き帆をはらむきみはふんすゐのほとりに家畜を先導しきみは舞妓たちを配列しきみはあづまやに銀のタクトをとれ夫人よ...
萩原朔太郎 「交歡記誌」
...それも期待をはらむ不安な静寂が...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...斯様なゆくたてをはらむだ物語ではありますが...
牧野信一 「南風譜・梗概」
...「畜生! この女は低能児をはらむ恐ろしさを又しても妄想して悩んでいる...
松永延造 「職工と微笑」
...このように遺伝の作用をも内にはらむ人間の生命の生物としての構成の微妙さを私たちに知らせるのは生理学であろうが...
宮本百合子 「科学の常識のため」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...怪鳥(けちょう)のつばさのように帆は風をはらむ...
吉川英治 「三国志」
...艫幕(ともまく)いッぱいに風をはらむかと思うと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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