...同胞(はらから)なるアンナアが彼を焚かんとて積み累(かさ)ねたる薪は今燃え上れり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...同胞(はらから)を凌(しの)ぎえせむや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...怨念(おんねん)のはらからよ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そんなときはらからの顔はいかにも不満そうにキュウと唇を曲げて母の方を睨(にら)むようにするのであるが...
海野十三 「三人の双生児」
...つまり妾のはらからにしても...
海野十三 「三人の双生児」
...妾から母と妹――カンカンを結って喜んでいたはらからのことを...
海野十三 「三人の双生児」
...妾のあのはらからの生死を確めることも目的ではあるけれども...
海野十三 「三人の双生児」
...生死不明の妾のはらからを探しあてることが出来るかどうかということである...
海野十三 「三人の双生児」
...大國主の神〕〔菟と鰐〕かれこの大國主の神の兄弟(はらから)八十(やそ)神一ましき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...かれ汝(いまし)葦原色許男(あしはらしこを)の命と兄弟(はらから)となりて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...世々(せぜ)の兄弟(はらから)のことごとく成仏して而(しか)して後に我れ成仏せん...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄弟(はらから)よ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...我が父はわれ等はらからに對して曾て一度(ひとたび)も怒り罵りし事なく...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...わがはらからは皆賢(かしこ)くおとなしかりしにわれ一人父母(ちゝはゝ)の良き教にそむく事多かりしが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...来り攻めよ、わがおほぎみ、わが親、わが夫(せ)、わがはらから、あはれ最後の戦ひにわれは瘋癲病院の冷き城に立て籠る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...我等はらからのえ忍びぬ所なれど...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...おなじ血の同胞(はらから)が...
吉川英治 「私本太平記」
...たとえ兄弟(はらから)なればとて...
吉川英治 「源頼朝」
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