...それが蛤(はまぐり)の貝のやうな...
芥川龍之介 「好色」
...灰や蛤(はまぐり)の殻やその他の大きな公共的な堆積は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...三 赤貝の汁をしぼつて蛤(はまぐり)の貝に受け入れて母の乳汁として塗つた...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...はまぐりは急いで水を出して...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...そして蛤御門(はまぐりごもん)の戦(いくさ)や...
薄田泣菫 「茶話」
...貝が舌を出すようにふとんから脛(すね)を出して寝た涼しいような暑いような機嫌がいいようなくたびれたような生ぬるいような濁った塩水のようななまぐさいような夕方はまつゆにされるはまぐりのようなこうした詩を...
高見順 「いやな感じ」
...赤色(あかいろ)の繪(ゑ)の具(ぐ)を入れたる儘(まま)のはまぐり貝は大森貝塚(かいづか)より數個發見(はつけん)されたり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...はまぐり貝は又物を掻(か)き取るに適(てき)したり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...蠑螺(さざえ)や蛤(はまぐり)なども目についた...
徳田秋声 「あらくれ」
...角(かど)の蛤屋(はまぐりや)には意気な女房がいた...
永井荷風 「深川の唄」
...畳に二畳敷ばかりも蛤(はまぐり)を積み上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あちらの方でも御用とおっしゃる」蛤(はまぐり)をつまみ上げた長井兵助...
中里介山 「大菩薩峠」
...越中の國で蜃氣樓(しんきろう)を吐く大蛤(はまぐり)を見付け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第二十八蛤(はまぐり)飯は中位な蛤五合を一升の桜飯へ混ぜて炊きます...
村井弦斎 「食道楽」
...雀(すずめ)と蛤(はまぐり)との関係も同じで...
柳田国男 「山の人生」
...蓋を閉じたはまぐり貝のようにみえる...
山本周五郎 「季節のない街」
...今日は蛤(はまぐり)に葱(ねぎ)まがあります...
山本周五郎 「風流太平記」
...蛤(はまぐり)茶屋の軒先へ笠を抛(ほう)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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