...第九夜空気はまた澄(す)みわたりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...私はまた柿の実の張り切つた肉つきを朱色の素肌のまま...
薄田泣菫 「独楽園」
...儂まで頭がおかしくなってきたようだ」「そんな狂人(きちがい)みたいなことが書いてあるんですかい?」「狂人じみたということもないが」と先生はまた沈吟した...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...夜はまた招かれて...
種田山頭火 「行乞記」
...自然はまつたく抜目がない...
種田山頭火 「其中日記」
...ロミオ これはまた御丁寧(ごていねい)なお言葉(ことば)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...お庄はまた、骨組みの繊細(きゃしゃ)なこの女の姿だけはいいと思って眺めた...
徳田秋声 「足迹」
...なるほど女に付け文をされるだけあって平次はまだまだ若くて好い男であります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生活資料はまもなく減少せる人数の欲求するところ以上に増加し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...淡紫(うすむらさき)などの明るい取り合わせの着物は着ていたが顔はまたことさらに美しく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あたあた」御落胤はまっ蒼になり...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...自分はまづ、參籠修業の期間を七日とさだめ、その前約半月程は、靜に身心を淨めて自適してゐた...
吉川英治 「折々の記」
...彼はまだ四十一の若さであった...
吉川英治 「三国志」
...一弾撃ってはまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ともあれそのお体ではまだご無理...
吉川英治 「新・水滸伝」
...浜座敷のひと間はまッ暗だった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あの、いつか、先生に預けといた、革(かわ)の巾着(きんちゃく)――お父っさんのお遺物(かたみ)の――あれを先生はまだ持っていてくれますか」「落しはせぬ」「中を、見て下さいましたか」「見ない」「あの中に、お神札(まもり)の他に、書いた物もはいっているんですから、こん度、見てください」「ウむ」「あれを持っていた時分は、私にはまだ、難しい字は読めなかったけれど、今ならもう読めるかもしれません」「何かの時、おまえ自身で、開けてみるとよい」一歩一歩に夜は白んで来る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...総督派はまた謀叛をたくらんだ...
和辻哲郎 「鎖国」
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