...欧州大戦に於ける詳しい戦術発展の研究をした事がないから断定をはばかるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...人目をはばかるおそれがあったのだろう...
梅崎春生 「狂い凧」
...私の眼をはばかるようにしてそれを食べていた...
梅崎春生 「桜島」
...現わすことをはばかるようなものをほのめかす術である...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...はばかる事なかれだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...はばかる心は案外強いもので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...むろん一定の回数や時間をあげることははばかるところであるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...それは誰はばかる者もなく持ち帰り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに離れている知人たちにもはばかることなく書き送るようなほんとうの意味の通信をすることはできなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...この時にあたって外人のはばかるものは...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...口にはばかることをやらせようとしています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...はばかるところもなく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...空にもはばかるような声でどなりました...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...久しいことあなたは断言をはばかる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...はばかることなく述べられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お恨みはつかまつりません」王修ははばかる色なくそういった...
吉川英治 「三国志」
...大きな声はあたりをはばかるし……としばらく迷っている様子...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...夢にさえも人目をはばかるのを見る不自由な恋の心理...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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