...はなはだしい疑問である...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...それを子供に見せておいたのははなはだしい間違いだと思われますが――?」「そりゃアどうでもえいことで...
岩野泡鳴 「猫八」
...その間の相違はずいぶんはなはだしい...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...虚栄は芸術家公衆いずれにおいても同情心を害することはなはだしいものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...波子に対してこんな心配をするのは矛盾もはなはだしいが...
高見順 「いやな感じ」
...人と自然が完全な全機的な有機体として生き動くときにおのずから発する楽音のようなものであると言ってもはなはだしい誇張ではあるまいと思われるのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...統率者の死後これらが四散しけんかを始めたのはやはり個性のはなはだしい相違から来るのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...かくのごとき事こそ悪い意味における表裏の最もはなはだしいものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...見当ちがいもはなはだしいものである...
蜷川新 「天皇」
...なおさらその感じがはなはだしいのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...姫君ははなはだしい衝動を受けたあとで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうなると馬の不利益ははなはだしい...
柳田国男 「こども風土記」
...人の名を意味するようになったのははなはだしい変転であります...
柳田國男 「名字の話」
...道に迷うなどとは御軽率もはなはだしい」と重太夫は叱った...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...「ご遅刻もはなはだしい...
吉川英治 「私本太平記」
...あまりに酸鼻(さんび)もはなはだしい...
吉川英治 「私本太平記」
...ためにお心を労(つか)ったことも、はなはだしい...
吉川英治 「私本太平記」
...この衝動が強ければ強いほどこの苦しみもまたはなはだしい...
和辻哲郎 「享楽人」
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