...外の小川にはところどころ隈取(くまど)りを作って芹生(せりふ)が水の流れを狭(せば)めている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...甚五はとことこ森タバコ店に帰って来ました...
梅崎春生 「凡人凡語」
...母の胎内ですつかりのびた小供の頭の髮はところ/″\から長くのびて前へ垂れ大きなつむりを下げて默々と地上を見詰めて動いて居る...
千家元麿 「自分は見た」
...――壁にはところどころに何者の趣味だか...
相馬泰三 「六月」
...青葉の奥の鐘が鳴る・蝉しぐれこゝもかしこも水が米つくながれをさかのぼりきて南無観世音菩薩・山からあふれる水の底にはところてん御馳走すつかりこしらへて待つ蜩・寝ころぶや雑草は涼しい風・道筋はおまつりの水うつてあるかなかなうらは蜩の...
種田山頭火 「行乞記」
...土手にはところどころ松原があったり渡船小屋(わたしごや)があったり楢林(ならばやし)があったり藁葺(わらぶき)の百姓家が見えたりした...
田山花袋 「田舎教師」
...両岸の陸地にはところどころに柳が芽を吹き畑にも麦の緑が美しい...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...日当たりのいい山腹にはところどころに葡萄畑(ぶどうばたけ)がある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...足場の悪い草叢(くさむら)にはところどころに水溜りが...
徳田秋声 「足迹」
...夏はところてんを売る店などが間にはさまっていた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そのわりに騒々しくないのはところがらかと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...繃帶はところどころ血がついて...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...それはところどころ川床の岩に黒ペンキで示された「監視路」の文字が...
細井吉造 「二つの松川」
...私はとことん戦って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...戦後のその町はところ/″\に急造の旗亭が間を隔てゝ建てられてゐる許りで...
正岡容 「巣鴨菊」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...こはところの医のを剽窃(ひょうせつ)したるなり云々...
森鴎外 「みちの記」
...なんでも小型乗用車にはねられて」「場所はとこです...
山本周五郎 「季節のない街」
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