...逝きても猶(なほ)逝かぬその偉(おほ)いなる心はとこしへに偉霊を仰ぐ心に絶えざらむ...
石川啄木 「詩」
...池の氷はところどころ解けたところもあるが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...岩のくぼみにはところどころ...
太宰治 「道化の華」
...さてはとここを取り分け丁寧に解きほぐしてゆきますと...
橘外男 「蒲団」
...土手にはところどころ松原があったり渡船小屋(わたしごや)があったり楢林(ならばやし)があったり藁葺(わらぶき)の百姓家が見えたりした...
田山花袋 「田舎教師」
...日当たりのいい山腹にはところどころに葡萄畑(ぶどうばたけ)がある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...鉄はところどころ赤く錆びている...
寺田寅彦 「夢」
...暗い町中にはところどころに人立ちがしていた...
徳田秋声 「足迹」
...ここはところがらですから遠慮をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...朽ちかかつた木の階段にはところどころ穴があいてゐて...
原民喜 「災厄の日」
...メアリにはとことん学習してもらわねばならない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...背骨の凸所はところ/″\皮膚が破れてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...「あの子はとこにはいるとすぐに目がくっつくのだから...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...睡眠不足な顔はところどころ腫れたようになって...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...こはところの医のを剽窃(ひょうせつ)したるなり云々...
森鴎外 「みちの記」
...なんでも小型乗用車にはねられて」「場所はとこです...
山本周五郎 「季節のない街」
...少女子の花はとこしへ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...診察の時……」「それはところによるわ……」「成るほどね...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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