...はっきりしたことは告げ知らせもしないで...
有島武郎 「星座」
...陰影をもたないはっきりした輪廓線(りんかくせん)の鋭さにいつも眼をつけられました...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...はっきりしたことは分らぬ...
海野十三 「火星探険」
...しかしもっとはっきりしたところを確かめたいと思ったので...
海野十三 「獏鸚」
...なかなかはっきりしたたいどがきまりません...
高山毅 「福沢諭吉」
...皮膚の色までがこの五人それぞれはっきりした特色をもっていたような気がするのである...
寺田寅彦 「相撲」
...やはり肉体上のはっきりした原因がある筈だ...
豊島与志雄 「自由人」
...その内容のはっきりしたところを知っておいてもよいであろう...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...案外はっきりした機構に帰することが出来て...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...はっきりした罰なんかくることはないだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...隆ちゃんもやはりめきめきはっきりした手紙かくようになってまいりますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――娘はそのときこれまでにないはっきりした顔をして...
室生犀星 「みずうみ」
...これは時代を溯(さかのぼ)るほど更にはっきりした事実として現れます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...こんどはなんとかはっきりしたことを云わなきゃ...
山本周五郎 「おれの女房」
...これ以上はっきりしたことがあるか...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...はっきりした覚えはねえが...
山本周五郎 「風流太平記」
...そういうはっきりした来歴のある名幅なのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...何かしらこうはっきりした意識...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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