...お姫さまは、はっとして、思いました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...かれは、屋根をはって、頂上のむねがわらまでたどりつくと、ひょいと、それをまたいで、むこうがわに、すがたを消してしまいました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...あなたのお気持を、はっきり、お知らせ下さい...
太宰治 「斜陽」
...はっと顔色をかえた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...はっきり否定するね...
太宰治 「新ハムレット」
...私にもはっきりしている訳ではないが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...はっきり自認(じにん)するのも厭(いや)だった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...はっきりした形を取らない仄暗い不安が...
豊島与志雄 「子を奪う」
...また発疹(はっしん)や病的な赤い斑点(はんてん)なども見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして徐(おもむ)ろに酔眼をみはって...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが一つの玉となって背中をツーッと伝わって行くのがはっきり判る...
中島敦 「環礁」
...はっきりしたことは申しかねるが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...はっきり書いてはないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...はっきりと見取った...
室生犀星 「野に臥す者」
...きょうそれが己にはっきり分かったのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...はっきり判らないが...
柳田国男 「故郷七十年」
...「――慥(たし)かに」と云いかけて、万三郎ははっと、刀に手を伸ばしながら振返った...
山本周五郎 「風流太平記」
...官兵衛はなおその眼を大きくみはって...
吉川英治 「黒田如水」
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