...かたつむりがむずむずはっているようなものです...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...「そうですかなあ」忰は女に心を引きつけられていて父親の云ったことははっきり判らなかった...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...順慶はそのことをはっきり語ろうとしないけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...はっはっ!」そして彼はまた穏かに少量の一撮みの嗅煙草を嗅いで...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ただ習慣のおかげでそれのはっきりした自覚を引きずり歩かないというだけである...
寺田寅彦 「笑い」
...意識にはっきり戻ってきていました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...「早朝から――急用か」「はっ」将曹は...
直木三十五 「南国太平記」
...長くはっきりとしていて...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...気持まではっきりと伝わってくるようで...
久生十蘭 「春雪」
...」とはっきり言いました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...アナーキズムとボルシェビズムの対立のはっきりしはじめた時代であった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...奉天三十年の方がもっと歴史の各場面をはっきりと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うしろから粉雪を吹きつける風のなかにかなりはっきりと匂ったし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...敵も身方もはっと息をのんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...という手元が一々はっきり予察できた...
吉川英治 「剣難女難」
...今頃――」手燭に照らされてその人の面(おもて)が昼みるよりもはっきり見えた...
吉川英治 「三国志」
...――鎌倉殿のなされた事ははっきりと...
吉川英治 「源頼朝」
...その時の印象がはっきりと残っていない...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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