...甚(はなはだ)薄命な美人だった...
芥川龍之介 「上海游記」
...膚(はだ)があたたかじゃに因って人間よ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...清水の滴々(したたり)膚(はだえ)を透(とお)して...
泉鏡花 「活人形」
...人膚(ひとはだ)が背後(うしろ)から皮を透(とお)して透いて見えます位...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...悲哀を愛するの甚(はなはだ)しきは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...男勝りの親分肌(はだ)な気象から好意で云ってくれていることがよく分るし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...従来の研究では鳥の嗅覚ははなはだ鈍いものとされている...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...憐(あわ)れな一牧師にとってははなはだ不遜(ふそん)なことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私が正直なことはだれにきいてもわかります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...足袋はだしの両脚とも凍りきって...
永井荷風 「雪の日」
...跣足(はだし)で庇を渡るやうなことをしないと思つたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次が來たと聽いて跣足(はだし)で飛び出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他の植物の葉とはだいぶ葉形が異なっている...
牧野富太郎 「植物知識」
...この条項ははなはだ傲慢笑止な法律であって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それはカロリーであった……かれはだまって泣(な)いていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...はなはだ温ならず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...糊(のり)の利(き)いた診察服の前をはだけて...
夢野久作 「復讐」
...賈の態度ははなはだ立派であった...
吉川英治 「三国志」
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