...跣足(はだし)にて...
泉鏡花 「紫陽花」
...セルに袷羽織を重ねてもまだ膚(はだ)寒い程でした...
伊藤野枝 「白痴の母」
...今度船中の食事はなはだあししと...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「もう、もう、わしはだめだ...
海野十三 「少年探偵長」
...松江はだまってつっ立っていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかしこの上記の定義は実ははなはだ不完全であるかと思われる...
寺田寅彦 「柿の種」
...太平洋からまともにはげしい潮風の吹きつけるある南国の中学にレコードをとどめた有名なストライキのあらしのあった末に英国仕込みでしかも豪傑はだの新しい校長が卒業したての新学士の新職員五六人を従えて赴任すると同時にかび臭いこの田舎(いなか)の中学に急に新しい文化の風が吹き込んで来た...
寺田寅彦 「野球時代」
...はなはだ解釈に苦しむ疑問である...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...腰膚(こしはだ)ぬいで冷水摩擦をやる...
徳冨盧花 「水汲み」
...ことにかわきははなはだしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...けれども私の代りになったその男というのはだいぶ酔っていた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...津田と彼女の距離はだんだん増(ま)して行った...
夏目漱石 「明暗」
...其處へは水の中を跣足(はだし)で渉(わた)つて行くより外はなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...裸体に近い程はだけてゐた...
牧野信一 「蝉」
...みなはなはだ不確実な疑わしいものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...タグリアメ水飴はだんだんと固くなって来た...
柳田國男 「食料名彙」
...長崎は淫風の極めて太甚(はなはだ)しき地なり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...能についてほとんど知るところのない自分が能の様式に言及するのははなはだ恐縮であるが...
和辻哲郎 「能面の様式」
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