...どちらがはた目には可笑(をか)しかつたかしら...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...それは唯はた目には石鹸(せつけん)や歯磨(はみが)きを売る行商(ぎやうしやう)だつた...
芥川龍之介 「素描三題」
...お住もはた目には不相変小まめに留守居役を勤めてゐた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...お住は実際はた目には殆ど以前に変らなかつた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...はた目には酸鼻(さんび)だとさえ思わせるような肉欲の腐敗の末遠く...
有島武郎 「或る女」
...はた目にはいかにも無為な日々を送っていた...
堀辰雄 「姨捨」
...はた目には見られる...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...林町でもはた目にはああだったのでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...洒々、超然の風をもちつゞけ、むしろ、はた目には、不運薄命と見える生活のうちにも、かれ自身は、いつも繪三昧のよろこびに浸りきつてゐたやうである...
吉川英治 「折々の記」
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