...轟々(ごうごう)となりはためくプロペラの響...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...船の帆のはためく――海へ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...短檠(たんけい)の明りが隙間洩る風にあおられてゆら/\とはためくたびに...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...気の狂ったようにバタバタとはためく窓を犯して吹込む騒々しい夜気(よき)が長い炎をユラユラと流れ旗のように揺めかした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...にんげんのめくられた皮膚をなめ旋風にはためく黒い驟雨(しゅうう)が同族をよぶ唇を塞ぐ列...
峠三吉 「原爆詩集」
...ぼんやりと考へながら風にはためくカアーテンと戸を開けて...
徳田秋聲 「浪の音」
...はためくすべてのもの...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...黒い 旗が はためくを 見た...
中原中也 「在りし日の歌」
...はためくいなずまの光をまつまでもなく...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...テント破れんばかりにはためく...
松濤明 「槍ガ岳」
...空にはためく爆音と高射砲の響きと揺れ動く地上の唸りは...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...殆ど耳を聾せんばかりに鳴りはためく...
三好十郎 「樹氷」
... ダダーンとすべての物音を叩きつぶすように爆音が鳴りはためく...
三好十郎 「樹氷」
...ふんわりと揺れはためく...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...カーテンはふんわりと揺れはためく...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...静かに大織(のぼり)の秋風にはためく音を聴いた...
柳田國男 「祭のさまざま」
...六海里の海上を帆が鳴りはためく...
吉川英治 「私本太平記」
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