...それから男女の兄弟はたとい悪人に生まれるにもしろ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...またはたとえば森の真ん中で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その時雨に濡(ぬ)れて翼をはたはたとはたいてまたもとの通り収めました...
高浜虚子 「俳句への道」
...ちゃんと黒旗がぶっ立ててあるんだ」「俺はたとえ俺ひとりになっても...
高見順 「いやな感じ」
...資本家はたといどのような武断的な革新が行なわれようと...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...はたと言い淀(よど)んだ...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼女は唸り声をはたと止め...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...司教はたとい拒まれてもそのまま引っ込むことをしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...はたと夜に呑(の)まれたりした...
本庄陸男 「石狩川」
...それが夜風にはたはたと大きな音立てて鳴る...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...――楽隊がはたとやんだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...はたと立ちどまって...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...妻が後夫をとるという話がございましょうか」玄蕃ははたと言葉につまった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...全く音響のはたと停った底気味悪い瞬間...
横光利一 「上海」
...はたはたと手の音がきもの姿に帽を著(き)たわたしを迎へて爆(は)ぜ裂ける...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...はたと、虫の音(ね)が一ときにやんだからである...
吉川英治 「大岡越前」
...ここへ来てはたと...
吉川英治 「三国志」
...はたと止めてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??