...鮒の甘露煮と焼沙魚(はぜ)の三杯酢なりしかば...
石井研堂 「元日の釣」
...石榴(ざくろ)のようにはぜて...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...陛下は黄櫨染(はぜぞめ)の御袍を召されて紫辰殿(ししいでん)に出御され...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...歸航はぜひとも湖東をつて來ようと志してゐたので五時半の船に乘り遲れたら...
近松秋江 「湖光島影」
...彼はぜひとも家をどうにかしなければならない羽目になっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...プチヽヽプチヽヽ其はぜる響(おと)を口真似して笑いながら頭を掉られた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「それはぜひお受けいたしますよ!」と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...道庵の上に集まったのはぜひがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...凹凸はぜんぜん感ぜられず...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...子持はぜ、鯛つくり、まなかつを、あら焚、かぶらむしと食べる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...きょうはぜひともかえりに初代の...
正岡容 「小説 圓朝」
...全軍の関東勢が乱離(らんり)となって逃げ薄れたのはぜひもない...
吉川英治 「私本太平記」
...蚤(のみ)虱(しらみ)のなやみや馬の尿(いばり)に近いむしろはぜひないとしても...
吉川英治 「私本太平記」
...大本(おおもと)の鎌倉幕府の倒壊(とうかい)に会してはぜひもない...
吉川英治 「私本太平記」
...どこか澱(よど)みがあるのはぜひもない...
吉川英治 「私本太平記」
...力の相違はぜひもなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また京都(みやこ)へお越しの折にはぜひとも」「はい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...灯が松葉のようにはぜたから待ち人が来るとか……...
吉川英治 「宮本武蔵」
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