...古藤はあまりはずんだ葉子の声にひかされて...
有島武郎 「或る女」
...そして急にはずんだ調子になって...
有島武郎 「或る女」
...炉を囲んで盛んに話がはずんだ...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...」はずんだような声の調子で...
豊島与志雄 「波多野邸」
...庭を駆けて来るはずんだ足音を聞くと...
永井隆 「この子を残して」
...利助の子分に一分づつはずんだので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はずんだような表情があるばかりで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...なおもはずんだような口調で...
火野葦平 「糞尿譚」
...大いに話がはずんだものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...次ぎつぎと矢鱈に話がはずんだものだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ひとしきりさまざまな話がはずんだ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...芝居町のまがきという茶屋の前まで来て、かごを捨てると、奥まった一間(ひとま)に通って、糸目をつけぬ茶代や、心づけを、はずんだが、「ちょいと、たよりをしたいところがあるから硯(すずり)ばこを――」女中が、持って来た、紙筆を取り上げて、小綺麗な、筆のあとでお初は書いた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...養蚕の状況などについて話がはずんだ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...はずんだようなようすは少しも感じられなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...みんなうきうきとはずんだ調子であった...
山本周五郎 「さぶ」
...賑(にぎ)やかに話がはずんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...少しはずんだ足どりで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...自づと話がはずんだが...
若山牧水 「梅雨紀行」
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