...二人の話は愈々はずみ出した...
生田春月 「聖書」
...びっくりして遁(に)げ惑(まど)うはずみに...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...窓からとび出すはずみに...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...軽挙(かるはずみ)な!』ハバトフと郵便局長(ゆうびんきょくちょう)とは...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...一夜のうちに「妙な縁」やら「ふとした事」やら「もののはずみ」やらが三つも四つも重って起っても...
太宰治 「チャンス」
...おばさんは、彼の耳をなめてから、できるだけぐあいよくすわろうと思って、ごそごそ動いているうちに、つめたい足で、ねこをふみつけて、そのはずみに、思いがけなく、外とうの下から頭をだしてしまったが、すぐにおこったようになって、外とうの下へもぐりこんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...時々お遊びにおいで下すって……」鶴さんは語(ことば)のはずみで...
徳田秋声 「あらくれ」
...撞(どう)と云うはずみに大切の水がぱっとこぼれる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あるいはまたあんな軽挙(かるはずみ)をしてやり損(そこ)なわなければいいがと心配してくれたものもある...
夏目漱石 「思い出す事など」
...なにかのはずみで米のめしがくいたくなるように...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...その時どうしたはずみか...
原民喜 「火の子供」
...なにかのはずみだったのだと思う...
久生十蘭 「虹の橋」
...これまで二人してあんなにも細心に細心にと育て上げてきたものを自分の軽はずみから一瞬に打ち壊してしまいでもしたように悔いているらしいのが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ローリイのことで話ははずみました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...どうしたはずみか井戸の中へ落ちました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...どう生きて行こうという勢のはずみのどこにもない家...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...駈けだすはずみを横につけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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