...この長さが増せば飛ぶ時のはずみも増すから...
石川欣一 「山を思う」
...転機(はずみ)で椅子が後に倒れた...
石川啄木 「雲は天才である」
...発奮(はずみ)か...
泉鏡花 「海異記」
...びっくりして遁(に)げ惑(まど)うはずみに...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...誰も出てくるものがないから勢(はずみ)がない...
鈴木三重吉 「千鳥」
...はずみをくってロボもはね飛ばされそうになったが...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...けっして軽はずみな考えで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...はずみだけで、この老人をつかまへて見合ひをさせられたのはやりきれない事だが、いまさら女を追つたところで、詮もないことであるに違ひない……...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...ただ何かのはずみで身に着いた習慣を追っているようなものである...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...何かのはずみでずーっとはなれたところに餌でも拾っているようにおかれています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふいに何かのはずみにご挨拶をしてしまって...
室生犀星 「後の日の童子」
...隼人は崖を蹴ってはずみをつけ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...こんな軽はずみな事を彼女に頼んだ次第であった...
夢野久作 「少女地獄」
...私は自分の軽率(かるはずみ)から...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...はずみ心に縮らせば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...すぐ二太刀(にのたち)と思うはずみを...
吉川英治 「江戸三国志」
...計があるやも知れぬ」味方の軽はずみを戒めて戦っていたが...
吉川英治 「三国志」
...どうしたはずみか...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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