...め組は蓮葉(はすっぱ)帽子の中から...
泉鏡花 「婦系図」
...写真に岡惚れしたってわけだけれど……」蓮葉(はすっぱ)だった女は語るに連れて...
海野十三 「深夜の市長」
...蓮葉(はすっぱ)な事だと気が附きました...
太宰治 「東京八景」
...」蓮葉(はすっぱ)な口調で言って...
太宰治 「火の鳥」
...だめだよ」お高の詞(ことば)はひどくはすっぱであった...
田中貢太郎 「春心」
...若旦那」はすっぱな女の声がどこからか飛んで来た...
田中貢太郎 「春心」
...綺麗な方だわ」若い女のすこしはすっぱに聞える無邪気な声が不意に聞えてきた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...信濃町(しなのまち)から同じ学校の女学生とおりおり邂逅してはすっぱに会話を交じゆることも...
田山花袋 「少女病」
...」「畜生!」「はすっぱ娘になって警視庁から一日分の給金をもらってるじゃないかね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...島での悲しみはすっぱり捨ててしまおうと私は冷たい汐風(しおかぜ)をうけて遠く走る帆船をみました...
林芙美子 「新版 放浪記」
...驚いて見上げる私を蓮葉(はすっぱ)に眼で笑ってそのまま清ちゃんの姉さんと手を引き合って人々の後を追って行った...
水上滝太郎 「山の手の子」
...私はすっぱいから余り自分ではたべません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蓮葉(はすっぱ)な心にも愁(うれい)を覚える日があったであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五節も蓮葉(はすっぱ)らしく騒いでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...品悪く蓮葉(はすっぱ)であれば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蓮葉(はすっぱ)とも何とも思われる懸念が無かったからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...恋以上のあらぬ情慾などはすっぱりと忘れてしまうのだった...
吉川英治 「松のや露八」
...この機会にわしはすっぱりと剣を捨てた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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