...少女のようにはじらいながら...
海野十三 「火薬船」
...それが少しのはじらいもなく...
江戸川乱歩 「影男」
...はじらいの表情があった...
高見順 「いやな感じ」
...はじらいを...
太宰治 「虚構の春」
...人は私の含羞(はじらい)多きむかしの姿をなつかしむ...
太宰治 「虚構の春」
...そのようなヴィナスの息もとまるほどの裸身のはじらいが...
太宰治 「斜陽」
...はじらいながら寄り添った咲きかけの薔薇(ばら)...
太宰治 「新ハムレット」
...はじらいがちの予感が...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...はじらいの感情をもって想像できるだけだったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...昂然(こうぜん)たるはじらいのうちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...何か尊敬とはじらいのようなものにかられて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...はじらいと反抗心がさまたげずにはおくまい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...愛嬌からくるはじらいをこめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...はじらいと絶望におちいるのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...雪のように白き顔少しはじらいて...
三宅花圃 「藪の鶯」
...童心のような羞恥(はじらい)のあるのをながめて...
吉川英治 「三国志」
...もうはじらいを知りそめて...
吉川英治 「新書太閤記」
...……はて?」思い出せない顔すると、大助は佐渡のその眉を仰いで、「もはや父が、疾(と)くに捨て去りました名にござりますが、関ヶ原の戦いまでは、真田左衛門佐(さなださえもんのすけ)と名乗りおりました者で」「やあ?」と、愕然(がくぜん)、「では真田殿――あの幸村(ゆきむら)殿のことか」「はい」「其許は御子息か」「はい……」と、大助は、その逞しい体に似合わず、はじらい顔に、「けさほど、父の住居(すまい)へ、ふと立寄りました青巌寺の坊さまのおうわさに、ご登山のよしを知り、ご微行(びこう)とは伺いましたなれど、他ならぬお方のたまたまなご通過――それに道とてもこの麓(ふもと)のお通りがかり、何も、おもてなしはござりませぬが柴の門べで、粗茶一ぷく、さし上げたいと父が申しまする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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