...鐘の音と汽笛の聲との間に凡ての船客の歎きと訴への聲が泡のはじけるやうに聞こえ出した...
有島武郎 「潮霧」
...パチパチ弾丸(だんがん)のはじける音のようでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...小さくはじけるような音がしました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「モミの木」
...そしてはじけるように笑い出した...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...藤豆(ふじまめ)のはじけるのも偶然であるのかもしれない...
寺田寅彦 「藤の実」
...もう直ぐにはじけるだらう...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...「そこのアパートに空間はありませんか?」新鮮な朗かな青年達の笑い声がはじけると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...心がその為(ため)にはじける...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ガラスのように固い空気なんて突き破って行こう二人はどん底を唄いながら気ぜわしい街ではじけるように笑いました...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...その時天井の板がピンと自然にはじける音をたてた...
原民喜 「針」
...それまで待たねばならないなんて」エレナがはじけるような笑顔で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...絶えずパンパンはじける音はマスケット銃だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...はじけるように谺(こだま)していた...
本庄陸男 「石狩川」
...お袋(ふく)らはじける...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...殆んど同時にぱりぱりっとはじけるように...
山本周五郎 「新潮記」
...みんなはまたはじけるように笑い崩れた...
山本周五郎 「契りきぬ」
...澱んだ水面ではじけるだけである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...早や隣室の囲爐裏ではぱち/\と焚火のはじける音がしてゐる...
若山牧水 「木枯紀行」
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