...そは我身にはふさはしからぬ業なりと覺ゆ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そして夜具のはしからはみ出している雨谷の足首のそばにまで接近した...
海野十三 「金属人間」
...片はしからどん/\どん/\その口の中へとびこみました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...片はしからつかまえてつんでいき...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...その言葉のはしから...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ふさはしからず汝らに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の齎らす賠償はふさはしからぬ者ならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女はしかられてる小娘のような極(きま)り悪げな様子で彼をながめ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...声色の楽に飽き芸術のまどはしから覚めたる中年の感慨ほど苦しきものはない...
永井荷風 「写況雑記」
...妹はしからざるむねを説明している...
夏目漱石 「三四郎」
...あとで実はここにかくしてあったのだというようなものだ」「犯罪はしからず自然主義的な方法で解かれなければならない...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...三月四日(日曜)三月第一日曜としては思はしからざる入りだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...懺悔といふやうな言葉とは適はしからぬもので...
牧野信一 「月評」
...さはあれどわが見し花うりの目、春潮を眺(なが)むる喜(よろこび)の色あるにあらず、暮雲を送る夢見心あるにあらず、伊太利(イタリア)古跡の間に立たせて、あたりに一群(ひとむれ)の白鳩(しろばと)飛ばせむこと、ふさはしからず...
森鴎外 「うたかたの記」
...また善く法典を諳(そらん)じて獄を斷ずる法律家になるにもふさはしからざるを悟りたりと思ひぬ...
森鴎外 「舞姫」
...思いつくはしからさまざまのことを誓(ちか)ったりしました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...とるはしから食べていつたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...数多くの燭を一つずつはしから消してゆくうちに...
吉川英治 「新書太閤記」
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