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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...少兀(すこはげ)の紺の筒袖(つつそで)...
泉鏡花 「海異記」
...けれども何か瀕死(ひんし)に傷いた小鳥の方でもはげしくその手の指に噛みついた...
伊東静雄 「詩集夏花」
...かういふふうに噴出(ふんしゆつ)が烈(はげ)しい時(とき)は電氣(でんき)の火花(ひばな)が現(あらは)れる...
今村明恒 「火山の話」
...そのうちに雷鳴ははげしくなり...
海野十三 「超人間X号」
...きみがはげましてくれたからだよ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...其時飛箭のアポローンかたへによりて宣んし曰ふ、『プリアミデース・ヘクトール、など衆人と相離れ、弱りてこゝに留るや? 何らの禍難來れるや?』 245堅甲振ふヘクトール呼吸弱りて彼にいふ、『神明の中すぐれたる君、誰なればしか問へる?君は知らずや? アカイアの船のかたへにアイアース、大石なげてわが胸を、われ其友を屠る時、はげしく撃ちて、奮鬪のわれの力を留めたり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その時にオイリアデース眞先(まつさき)に驅け、その後にオヂュシュウス、近く逼りぬ――近きこと帶美はしき一女性、 760梭を手にとり、縱糸の上に苧環(をだまき)はしらする其時彼の胸許に、織機(はた)の梭眞近くに來るが如し、オヂュシュウスしかく逼りて、先の者蹴立てし塵の靜まるに先んじ跡を追ひ走り、飛ぶが如くに驅け行けば、はげしき呼吸、其敵の 765頭に吹けり、かくと見るアカイア衆人悉く、勝を求めて極力に走る勇士に呼び叫ぶ、最後の道を進む時、藍光の眼のアテーネー神女に向ひ、オヂュシュウス心に念じ祈り曰ふ、『神女よ、祈願きこしめし脚に力を添へ給へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...母はいつも私をはげました...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...今夜は雨や風のはげしい晩だ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...はげしき時(とき)は仰向(あほのけ)に仆(たほ)れて...
樋口一葉 「われから」
...要之(えうするに)切手ははげて居たと云ふのだな」「はい...
平出修 「公判」
...泰声を(はげま)して我は惜しむに足らず母を託する方なしと歎くと虎が放ち去った...
南方熊楠 「十二支考」
...その日は風の烈(はげ)しく吹く日なりき...
柳田国男 「遠野物語」
...かれらは蔭では吾助を「禿(はげ)」と呼び...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...時にはずいぶんはげしい叱り声を聞くこともあった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...水槽(すいそう)の氷を破ってしごとをはげんだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...烈(はげ)しい雷雨(らいう)に打(う)たれ...
和田萬吉 「竹取物語」
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