...私はそれではぐるりを桃割にし輪毛(わげ)をおしどりにしたらどんなものかしらといったことがあります...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...そいつはぐるぐるとうごめいていたが...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...手足はぐるぐるまきにされ...
海野十三 「少年探偵長」
...はぐるまがしかけてあるのでしょうか...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...お前たち親子はぐるになって...
太宰治 「新釈諸国噺」
...仕舞いにはぐるりと大廻りをしないで済むように...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...大五郎はぐるりと見廻して...
豊島与志雄 「変る」
...そのまわりはぐるりと事務室が取囲み...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...返事をしはぐるでしょう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...よう」バロンセリはぐるりと向き直る...
久生十蘭 「魔都」
...髪はぐるぐる巻にして油つ気もないので後れ毛は容赦なく...
平出修 「夜烏」
...村のはづれの水車小屋ひとり淋しく立って居る向の川の水車しぶきをパッと散らしてはぐる/\/\と威勢よく風吹く時も雨の日も休まずたはまず廻ってるお日さん西に沈みかけ夕の鐘が鳴ったとき小屋の窓から首出してたった一人のお爺さん手をあて空を眺めては「あゝ又鐘がなってゐる今日も早...
槇村浩 「水車小屋」
...その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞が赤い毛を吐いて真珠のやうな実もちらっと見えたのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その葉はぐるぐるに縮れ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞(ほう)が赤い毛を吐(は)いて真珠のような実もちらっと見えたのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...老公が現在の位置に立たせられた以上よく御了解を願えることだと思います」「わたしは甲辰の事などを云ってはおらん」「拙者はそれを申したいのです」東湖はぐるっとその大きな眼を動かした...
山本周五郎 「新潮記」
...まわりはぐるっと松明で...
山本周五郎 「風流太平記」
...閃々(せんせん)たる小太刀の陣(じん)は霜(しも)の歯車(はぐるま)のように...
吉川英治 「神州天馬侠」
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