...配達夫が一葉の端書(はがき)を持って「何の某(なにがし)とはその方どもの事か――」といったような体裁でしたよ...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...机の上にみ篶子(すずこ)からの絵はがきと妹からの封書がきてる...
伊藤左千夫 「廃める」
...縁側の日向(ひなた)で子供が絵はがきを並べて遊んでいた...
寺田寅彦 「断水の日」
...「年賀はがきの宛名を一つ一つ書いてゆく間に...
寺田寅彦 「年賀状」
...「死ぬぞ」と其はがきは彼の耳もとに叫んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...同便(どうびん)で来た手紙はがきの中に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...僕はこの絵はがき屋のトニイだ...
豊島与志雄 「街の少年」
...この人は数年前よく端書(はがき)で私に俳句を書いてくれと頼んで来たから...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...時に糸公面白い話を聞かせようか」「なに」「京都の宿屋の隣に琴(こと)を引く別嬪(べっぴん)がいてね」「端書(はがき)に書いてあったんでしょう」「ああ」「あれなら知っててよ」「それがさ...
夏目漱石 「虞美人草」
...一寸(ちよつと)で可(い)いから來(こ)いといふ端書(はがき)が來(き)た...
夏目漱石 「門」
...御大喪の絵はがきは…………...
平出修 「公判」
...ふと繪葉書屋(ゑはがきや)の表(おもて)につり出した硝子張(がらすば)りの額(がく)の中に見(み)るともない眼(め)をとめると...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
...私はつい先頃源氏物語図屏風というものの絵はがきに縮写されているのを見て...
宮本百合子 「あられ笹」
...三月二十六日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 山口県島田より(浅野泉邸の絵はがき)〕三月二十六日 今丁度正午の時報...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 広島駅より(はがき)〕四月二十日午後七時十五分すぎ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七月二十七日〔巣鴨拘置所の顕治宛 己斐より(縮景園浅野泉邸の写真絵はがき)〕なかなかよく降ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十一月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(ユトリロ筆「雪のエグリーズ」の絵はがき)〕十一月七日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのはがきは夫に宛てたもので...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
便利!手書き漢字入力検索