...ろくなものをこしらえてくれるだろうとのんきに構えて...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...眉山は最早のんきに鼻唄(はなうた)を歌う春木町時代の眉山ではなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あんなことをして、のんきに、遊んでやがる」それが指揮機の発した戦闘命令だとも知らず、ピート一等兵は、のんきな解釈をしている...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...ぼくがのんきにしているわけはね...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...のんきに歩いて泊りなさいといつて...
種田山頭火 「行乞記」
...まことに春のおどり!夜は新町でのんきに遊ぶ...
種田山頭火 「旅日記」
...自然そのものの合唱!あゝ生きてることのよろこび!私も宿の人ものんきにかまへてゐたので出発したときは八時すぎてゐた...
種田山頭火 「旅日記」
...おかげでしごくのんきに暮らせて...
種田山頭火 「松山日記」
...いつものようにのんきに出勤して見ると...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...それでもわれわれはまだかの有名なバラバラ事件の解決以上の興味を刺激されることもなくて実にのんきにぼんやりしていたのである...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...もはやのんきに夜道をうろついている気分じゃない...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...のんきに仕事ができて...
野村胡堂 「平次放談」
...のんきにロシアのルバシカと長靴で構内線路を横切って歩いていたのだろう...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...父はちゃんと自分でのんきに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今後百年くらいは相模湾から大地震の起こることはあるまいとのんきにかまえるのは考えものである...
武者金吉 「地震なまず」
...自宅でものんきに女房などにも戯談を言いかけて相手をためすことなどを楽しむ源氏であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なんにも考えないでのんきに養生をしましょう...
山本周五郎 「柳橋物語」
...私たちはのんきにしていられるわけのものではない...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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