...木村の手紙を見ない前でもあなたのあの電話の口調には……電話だったせいかまるでのんきな冗談口のようにしか聞こえなかったものだから……ほんとうをいうとかなり不快を感じていた所だったのです...
有島武郎 「或る女」
...」明智はのんきなことをいっています...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...生活ものんきなのに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なんてのんきな子だろう...
太宰治 「女生徒」
...青年の、のんきな質問に、異様な屈辱を感じて、ぐっと別な涙が、くやし涙が、沸いて出て、それでも思い直して、かなしく微笑んだ...
太宰治 「火の鳥」
...至極のんきな風をして...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...のんきな塾のようなものであったし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ふつう健康体にもよくいる虫だと医師はのんきなことを言った...
田山花袋 「田舎教師」
...またその身ひとりがこの世界中での一番のんきなものでもあるかのように静かにブラリ/\と歩いた...
田山花袋 「日本橋附近」
...南の国を夢見るほどのんきなことじゃない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そして元来なまけ者ののんきな甚兵衛も...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...のんきなことを考えているうちに...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...「あなたのようなのんきな人を見たことがない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ピロちゃんが、のんきな声で、いった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あきらめるわ」「あんなのんきなことばっかり...
火野葦平 「花と龍」
...いたるところに遊惰とのんきな漫歩とがある――人々は別段...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...タカちゃんは却っていん方がのんきな...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...のんきな唄(うた)がとおっていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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