...のんきな交友など...
太宰治 「惜別」
...呑気(のんき)に遊んでいるうちに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...「文学者なんていうものは存外のんきな無邪気なものだねえ」清三はこういうと...
田山花袋 「田舎教師」
...唯我独尊(ゆいがどくそん)の生涯で愉快だろうと夢のような呑気(のんき)な事を真面目に考えていた...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...「御前は呑気(のんき)だよ」空は晴上っていた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...比較的暢気(のんき)な気持で...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...「呑気(のんき)な奴だな...
長與善郎 「青銅の基督」
...呑気(のんき)な白襖(しろぶすま)に舞楽の面ほどな草体を...
夏目漱石 「虞美人草」
...そんなに呑気(のんき)なんだ...
夏目漱石 「二百十日」
...下手人が尻尾を出すかもわからないから――」そんな暢氣(のんき)なことを言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...余りのんきな奴です...
浜尾四郎 「死者の権利」
...暢気(のんき)そうに湯のなかで大声で歌っている節まわしは...
原民喜 「壊滅の序曲」
...無造作な懐手(ふところで)の恰好で、鴨居に吊るしてある提灯や、帳場の壁に貼った、子分連中の勤怠表(きんたいひょう)などを、のんきそうに、眺めまわしていた吉田磯吉は、金五郎を見ると、「やあ、玉井君、久しぶりじゃのう」ぶっきらぼうではあるが、どこかに、親しみの感じられる調子で、いった...
火野葦平 「花と龍」
...そうそう暢気(のんき)に行ってもいないのが現実であろう...
宮本百合子 「家庭と学生」
...のんきに思っておりましたことが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...などと暢気(のんき)なことを云っていました...
山本周五郎 「失蝶記」
...女の小便なら縁起(えんぎ)が宜(い)いかも知れねえ」「人をつけ……ウラハラだあ……」「ワハハハハハ」……だってさあ……こんな事を云い合って呑気(のんき)そうに笑いながら...
夢野久作 「支那米の袋」
...其(それ)等の音楽を聞き乍(なが)ら皆呑気(のんき)に夜を徹する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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