...ぐるりと船の胴の間にのめり込む...
泉鏡花 「浮舟」
...釜の中にのめり込む...
丹沢明 「工女の歌」
...のめり込むやうに店の中へ這入つて行つたのだつた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...足駄のめり込むような凄まじい泥濘(ぬかるみ)になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高価な植物に金をつぎ込んで趣味にのめり込むものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ベンウッドは秘密儀式や地下組織にのめり込む性癖がありました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...待合室にのめり込むがいなや...
牧野信一 「創作生活にて」
...水底に映る空の雲の眼近く遠い不思議の奈落にのめり込む戦きに襲はれた...
牧野信一 「月あかり」
...真向いに建ったコンクリートの塀の内側へのめり込むことだけはやっと数尺の距離でもちこたえているという風な活計であった...
「朝の風」
...右手の櫟林へのめり込むようなかたちで...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...何を聞き馴れぬ世まい言を並べているのじゃ」「やや!」二人は足許がのめり込むほどのおどろきに衝たれた...
吉川英治 「剣難女難」
...のめり込むように川底をのぞき下ろして...
吉川英治 「親鸞」
...女はのめり込むように川を覗(のぞ)いた――ぞんざい結びの止めに挿(さ)してある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索