...……あっ、ひょっとしたら……」井上君が、言いかけて、息をのみました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...これと同じく真の一等国なるものは戦争に強いのみならず...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...さる男(をとこ)に言(い)ひ含(ふく)めて尋常(よのつね)ならぬ飮物(のみもの)を彼奴(あいつ)めに飮(の)ませませう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...しかし科学の世界ではすべての間違いは泡沫(ほうまつ)のように消えて真なもののみが生き残る...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...キレギレになった断片的のものをくわしくのみ込もうとするより...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...お雪は着のみ着のままで...
徳田秋声 「爛」
...恰かも正金のみありては不便であるのに...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...彼らはいたずらに文学をののしってるのみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「十八文」が一切を了解させてくれたのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...さのみ無理ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...さのみおびえるには及ばなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...電線は打つづいてゐる蝉の声は遠くでしてゐる懐しきものみな去ると...
中原中也 「いちじくの葉」
...気体から昇華凝縮したもののみが普通の意味での結晶となるものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...ただ表現を通してのみ理解し得る...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...他席他郷送客杯の感が深いのみです...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...ただその時の兵禍(へいか)を恐れて人民を塗炭(とたん)に救わんが為(た)めのみなれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...結果をのみ問題にしている...
三木清 「人生論ノート」
...一朶(だ)の白雲を見たのみである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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