...のみならず、周囲の卓子(テエブル)を囲んでいる連中が、さっきからこちらへ迂散(うさん)らしい視線を送っているのも不快だった...
芥川龍之介 「路上」
...君は男の身を錯(あやま)り射給ひしのみにあらず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...読者のみなさまは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ただあるものはローマンチックなる奇言奇行のみであります...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...それもただ数時間節約したかったのみである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たべすぎのうえの碁のせいだろうと思って消化薬をのみ書斎へあがって長椅子に横になってたが...
中勘助 「胆石」
...今夜私は連日のみとりに疲れた人たちを休ませ...
中勘助 「母の死」
...徒(いたず)らに面食うのみで...
中里介山 「大菩薩峠」
...信念としてのみ成立つ事柄である...
波多野精一 「時と永遠」
...唯是(こ)れ関ヶ原の降参武士のみ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...おそらくはこの病院のみで定められた特殊な金を使わされるのであろうと尾田はすぐ推察したが...
北條民雄 「いのちの初夜」
...しかるに不折君は人に頼まれたるほどの事尽(ことごと)くこれに応ずるのみならず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...黒い毛のみっしり生えた胸をひたひたと叩いた...
山本周五郎 「季節のない街」
...かかる超唯物科学的なる現象に対して深き興味を有する拉甸(ラテン)人種間に伝われる記録及び迷信深き東洋諸民族間に残存せる伝説等に散見するあるのみ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...御都合のみを伺って...
吉川英治 「新書太閤記」
...こういう苦悶は自分のみではないということを知りました」「私はそれが唯一のみやげです...
吉川英治 「親鸞」
...小費(こづか)いの多足(たそく)になることを考えねえのだ――この浮気者め」鑿(のみ)を振りかざしたので...
吉川英治 「親鸞」
...斯道(このみち)にこころざす者には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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