...鳥は現在にのみ生きるものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...又(また)皇孫命様(こうそんのみことさま)の尊(とうと)い御神姿(おすがた)を拝(はい)し奉(たてまつ)ったのは実(じつ)にその時(とき)が最初(さいしょ)でございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...あるいは欧米人のごとくはなはだしからざるのみ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...わたしのみにくい姿かたちをわすれて...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...とでも言おうものなら……その後のことは神のみぞ知る...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...日本武尊(やまとたけるのみこと)以来の歴史がある」「なるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...身体(からだ)に打撲を受けていないのみで...
夏目漱石 「それから」
...続いて「弥次喜多」の群衆場面のみ立たせる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いわゆる自釈の文のみでなく...
三木清 「親鸞」
...ただ單に然か自己を粧ふのみであり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...同じ江に住むはうれしきなかなれどなど我とのみ契らざりける歳月は墓石に白い百年の苔(こけ)をきざみ込んだ後の年...
室生犀星 「姫たちばな」
...しかし人間はウェジェタチイフにのみ生くること能わざるものである...
森鴎外 「なかじきり」
...ただ推量によりて真らしきことを言うのみなり(キケロ)と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何人にも解し易きのみならず...
山路愛山 「明治文学史」
...のみならず千六は賭博(ばくち)にも勝(すぐ)れた天才を持っていたらしく...
夢野久作 「名娼満月」
...それのみか、不意に、兵に令を下して、楊彪(ようひょう)について来た大臣以下宮人など、六十余人の者を一からげに縛ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...「ばかな!」宇都宮公綱(うつのみやきんつな)は...
吉川英治 「私本太平記」
...そうしてこれを条件としてのみ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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