...彼等がただ勝負にのみ興味を持っていると云う事は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...葉子は倉地の言葉を酒のように酔い心地(ごこち)にのみ込みながら「あなただけにそうはさせておきませんよ...
有島武郎 「或る女」
...それは神のみ知ることである...
海野十三 「火星兵団」
...単に国内の平穏無事のみを目的として安心してはおられぬ...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...お前たちゃどのみち見掛ばかりの奴らだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その小さな雑木の影で、サンドウィッチをたべ、お茶をのみ、焚火をしたりしました...
豊島与志雄 「食慾」
...欠伸をしているのみで...
直木三十五 「南国太平記」
...横から吹きかけるのみではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...却(かえ)って之を殺戮(さつりく)することによってのみ成り立ち得る...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...みんなで一杯のみましょう」雛壇の瓶子(へいし)を指さし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...崇拝してゐる間は誠に歌といふものは優美にて『古今集』は殊(こと)にその粋を抜きたる者とのみ存候ひしも...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...これはもちろん値段の点からのみ云われることではない...
三木清 「書物の倫理」
...後家(ごけ)さんはこのみにくいなまけもののほうの子をずっとかわいがっていました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ホレおばあさん」
...ご近所のみなさんに笑われることよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...のみならず前記森栖氏の口走りたる言葉より推(お)して...
夢野久作 「少女地獄」
...生の美しさをのみ求めているだろう...
和辻哲郎 「転向」
...そうしてただ健(すこ)やかに太れる嬰児の肉体においてのみ見られるあの清浄な豊満さを認め得るのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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