...のみならず、詩作その事に対する漠然たる空虚の感が、私が心をその一処に集注することを妨げた...
石川啄木 「弓町より」
...極小の少数者の上にのみかかった...
大杉栄 「鎖工場」
...かの宗門のよはひのみぞにはなやかなともしびをかかげ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...6.彼はたゞ不思議さうな眼つきをしてあたりを見廻すのみであつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼等はよくそこへ酒をのみに行った...
豊島与志雄 「春」
...創造主のみ心に感謝したくなった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ということのみきわめが大事であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...時なる線は一方向きにのみ進行するのが...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...天皇一人のみが、日本の君主ではなかつた...
蜷川新 「天皇」
...それのみならず病気であることを知らなかったので...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...然かのみならず不品行にして狡猾なる奴輩(どはい)は...
福沢諭吉 「女大学評論」
...特に蛙に重きを置くは固より取るに足らざる謬見(びゅうけん)のみ...
正岡子規 「古池の句の弁」
...そこに則る時にのみ...
柳宗悦 「工藝の道」
...見知らぬ空に在(いま)す御身のみは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...千曲川(ちくまがわ)のみずの匂いが面をうつような感じだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...且又男子が無視して居る重大問題に興味を有するのは婦人のみであるさうだ...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...かつは巧妙を尽した手段によって室内へ忍び込む方法を知るのみならず...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...彼の摂津制圧を妨げたのみならず...
和辻哲郎 「鎖国」
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