...おもに偽怪のみに関係しているから...
井上円了 「おばけの正体」
...今や手元に一冊を止むるのみ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それがのみ込めないので...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...君が門辺(かどべ)をさまよふは巷(ちまた)の塵(ちり)を吹き立つる嵐(あらし)のみとやおぼすらん...
田山花袋 「蒲団」
...のみであると公言した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分は茫々たる大海原の水の色のみ大西洋とは驚く程異(ちが)つた紺色を呈し...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...然るに東京の今日(こんにち)市内の水流は単に運輸の為めのみとなり...
永井荷風 「水 附渡船」
...ばけもの屋敷がいとど色めいてきたのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが如何なる抱擁もつひに汝(なれ)には訝かしさのみ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...龍麿は『古事記』のみならず広くその当時の典籍について行った結果として...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...名(な)のみ立派(りつぱ)の原田勇(はらだいさむ)に離縁(りゑん)されたからとて夢(ゆめ)さら殘(のこ)りをしいとは思(おも)ひませぬけれど...
樋口一葉 「十三夜」
...立身出世して高い身分になって錦を故郷に着て人を驚かすと云うような野心は少しもないのみか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それが単に個々の人間のみならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまづらとか蜂蜜とかも記録にあるのみで...
柳田國男 「食料名彙」
...「鑿(のみ)と槌(つち)とで...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...たしかに自分はパリのみいらにいつの間にかなりかかっている...
横光利一 「旅愁」
...その生産がいっそう増せるがためのみによって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...顔には無感動のみが現われていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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