...ややしばらくのぼる中(うち)に...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...線路の横の雪山のうえにのぼると...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...かたむいた甲板をよじのぼるようにして...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...内国博覧会を開いてももっとも評判にのぼるものは八千円の造花とか...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...それでも太陽は毎朝のぼるので...
太宰治 「猿面冠者」
...立ちのぼる昂奮と人の顔・顔・顔...
谷譲次 「踊る地平線」
......
種田山頭火 「旅日記」
...石段をのぼると大きな黒い門があって...
徳永直 「こんにゃく売り」
...極(ごく)小さい時分から自在にかけた薬缶(やかん)の湯気の立のぼるを不思議そうに見送る...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...植込の間から猛烈なその火勢がうずまきのぼる...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして壇の上にのぼると...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...斯う屡々話柄にのぼる度にいちいち厄介な表題(みだし)を口にするのは不便だから...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...野の狭うとがりて次第々々にはひる山路けはしく弱足にのぼる馬場嶺...
正岡子規 「かけはしの記」
...彼は一層多く噂にのぼるであろう...
三木清 「人生論ノート」
...朝日がのぼるのであろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...より以上莫大な数字にのぼる軍費を遣(つか)っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...いや這いのぼる恐怖にそそけ立ってしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...時価十万貫にものぼる金銀珠玉を送り出させたあの大官である...
吉川英治 「新・水滸伝」
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