...階段を二つのぼると...
海野十三 「人造人間事件」
...その女魚(めな)に男魚(をな)随(したがふ)てのぼるは子の為(ため)に女魚(めな)を助(たす)くるならん...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
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京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...らいねんの春ゆきどけを待って岐阜の三七どのとしめしあわされ上方へせめのぼるように...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...戦死せる高市茂夫氏の遺骨にぬかづいて供へまつる柿よ林檎よさんらんたりなむあみだぶつなむあみだぶつみあかしまたたく蝋涙いつとなく長い秋も更けてわかれていそぐ足音さむざむひなたしみじみ石ころのやうにさかのぼる秋ふかい水が渡れない或る老人ひなたぢつとして生きぬいてきたといつたやうな十二月四日 曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...もう少しのぼると例の穴のところまでゆかれるのだが...
辻潤 「だだをこねる」
...ひかりが掛布の皺を打つたとき寝台はあまりに金の唸きであつた寝台はいきれたつ犬の巣箱の罪をのり超え大空の堅い眼の下に幅びろの青葉をあつめ棄てられた藁の熱を吸ひたちのぼる巷の中に青ぐろい額の上にむらがる蠅のうなりの中に寝台はのど渇き求めたのに求めたのに枯れた葦の葉が短かいので母親は煎薬を煎じに行つた...
富永太郎 「焦燥」
...彼は管についてよじのぼる考えをやめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たまたま都へのぼるとて のぼるとて...
中勘助 「銀の匙」
...かつ僕に取っては逆上の訓戒(くんかい)としてしばしば記憶にのぼる経験であるから...
新渡戸稲造 「自警録」
...長いあいだ人の口にものぼるだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...八十度以南は大氷河についてのぼる無限の氷の段階で...
久生十蘭 「南極記」
...渾然たる歓喜の総量となって空に立ちのぼる...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...児童(こども)の唇(くち)にのぼる...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...顔に血がのぼるほど一種異様な感じに満ちた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お日さまののぼるまえに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...われらの味方(みかた)するのはその人たちだ」「どうしてにわかに京都へのぼることになったのか」「菊亭右大臣(きくていうだいじん)さまのおはからいで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...稲葉山へ攻めのぼるつもりかよ」「もとよりのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
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