...お日さまののぼるすこし前に...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪だるま」
...橋構鉄塔にはいのぼると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そこから残りの排気(はいき)らしい煙がすうーッと立ちのぼる...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...屋根にのぼるしかないわけだね...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...古い香木のもえる煙のやうにたちのぼるこの紛乱(ふんらん)した人間の隠遁性と何物をも恐れない暴逆な復讐心とが...
大手拓次 「藍色の蟇」
...索鉱杖とかすかに立ちのぼる蒸気とによってわたしはそうと判断する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...歩一歩よろめきながら坂路をのぼるのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...それは山桜!やすみ/\あえぎ/\のぼる...
種田山頭火 「旅日記」
...といって連れてのぼることは不可能だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自然が引きだされた源たるロゴスにさかのぼるのである...
中井正一 「美学入門」
...急峻な山腹を今一朶の雲が駈けのぼるやうにして頂から横に走つて山を離れると磐梯の全形が明かである...
長塚節 「鉛筆日抄」
...澄((すみ))のぼる琴のね何処までゆくらん...
樋口一葉 「琴の音」
...鉛のように重い足をひきずりながら一時間ばかりのぼると...
久生十蘭 「新西遊記」
...つまり何か日付をさかのぼる必要があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「竜が天へのぼるにも...
山本周五郎 「さぶ」
...ここまでは澄明(ちょうめい)を持ちこたえて聖域へ攀(よ)じのぼる一心に何ものの障碍(しょうげ)もあらじと思い固めて来た決心も...
吉川英治 「親鸞」
...剣道家の著書には必ず彼の遺文や兵法が論評にのぼるし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...明白な頼襄(らいのぼる)という人間には...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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