...かたむいた甲板をよじのぼるようにして...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...船(ふね)のかよふべき所は流れ打切にせかれて小滝(たき)をなすゆゑ滝にのぼるをいとふにや...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...斷頭臺(くびのざ)にしものぼる如...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...よぢのぼることができました...
土田耕平 「八の字山」
...さすがにかあっと顔に血がのぼるのを感じた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...俳句の季題と称するものは俳諧の父なる連歌を通して歴史的にその来歴を追究して行くと枕草子や源氏物語から万葉の昔にまでもさかのぼることができるものが多数にあるようである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...下宿の窓からはのぼる術もないのだが...
仲村渠 「詩と詩集」
...そして壇の上にのぼると...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...青年の間では華巌の滝で自殺した藤村操が始終話題にのぼるという時代であったのである...
三木清 「読書遍歴」
...造幣局の櫻の噂がのぼる頃となつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その上に蟹は脚(あし)も二本少くなっておりましたからなかなかのぼるのに難儀でした...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...シュロ繩なんかもってどこをよじのぼるかと心配ですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょうど立ちのぼる湯気みたいに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうやって川をのぼるだろう」「おら...
山本周五郎 「青べか物語」
...大きな月のさしのぼるのを見ながら...
吉川英治 「三国志」
...陽ののぼるにつれて...
吉川英治 「三国志」
...流転三界中(るてんさんがいちゅう)恩愛不能断(おんないふのうだん)……むらさきの糸がのぼるように...
吉川英治 「親鸞」
...何しているんだい」「あした鞍馬へのぼる荷駄へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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