...ややしばらくのぼる中(うち)に...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...立ちのぼる煙があつまって...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「わるい王さま(伝説)」
...どこに落すのだろうか?)恐(おそ)らく合計して百噸(トン)の上にのぼる...
海野十三 「空襲葬送曲」
...かたむいた甲板をよじのぼるようにして...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...・明けてくる若葉から炭焼くけむり・山のみどりを分けのぼるバスのうなりつゝ・鴉さわぐそこは墓地・水平線がうつくしい腰掛がある・山の青さ海の青さみんな甲板に(田子浦)・そこらに島をばらまいて春の波△さよなら伊豆よやつて来ましたぞ駿河△伊豆めぐりで東海岸は陸から海を西海岸は海から陸を観賞した四月二十五日お天気がまたくづれて雨が降つてゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...朝な朝な東海の上にのぼる日輪の光と同じように...
中里介山 「大菩薩峠」
...お墓の上へのぼるなんて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この山から立ちのぼる悪気の香いは...
中里介山 「大菩薩峠」
...奈良井を發す曉のほのかに霧のうすれゆく落葉松山にかし鳥の鳴く鳥居峠諸樹木(もろきぎ)をひた掩ひのぼる白雲の絶間にみゆる谷の秋蕎麥宮の越附近木曾人の秋田のくろに刈る芒かり干すうへに小雨ふりきぬ西野川の木曾川に合するほとり道漸くたかし...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...日がのぼるにつれて...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...鉛のように重い足をひきずりながら一時間ばかりのぼると...
久生十蘭 「新西遊記」
...日がのぼると船はまた動き出した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...彼は一層多く噂にのぼるであろう...
三木清 「人生論ノート」
...たちのぼる熱気のために...
山本周五郎 「山彦乙女」
...谷の風吹きのぼるたびに熊笹...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...けだし巨額にのぼるにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...器からのぼる香りに...
吉川英治 「親鸞」
...阿波八十八ヵ所の遍路にのぼる道者船(どうじゃぶね)の便乗をゆるされるということだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索