...佃組の船には白幟(しろのぼり)...
芥川龍之介 「虱」
...さっさと幟(のぼり)のかげへ見えなくおなんなすったんですが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...リンゲル氏液の温度はすこしずつのぼり...
海野十三 「生きている腸」
...そして残りの階段をひと息にのぼり切っていよいよ一番高いところに立った...
海野十三 「怪星ガン」
...次に坂騰(のぼり)の王...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...いま殿さまが江戸表へおのぼりになって...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...はたして御成(おなり)街道から五軒町の裏を妻恋坂(つまこいざか)にのぼりかけた時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...幟(のぼり)や扁額にまで...
火野葦平 「花と龍」
... ひらたいところに のぼりました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「ばにばにベンジャミンのはなし」
...節廻しに些か哀調のあつた音曲師の文廼家(ふみのや)かしくが北海道登別(のぼりべつ)温泉の結構雄大に瞠目して...
正岡容 「落語家温泉録」
...葉裏の毛蟲のやうに列をつくり枝をのぼり始めるものである...
室生犀星 「巷の子」
...急流をさかのぼり...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...また数十歩(ぽ)のぼりだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...幟(のぼり)と馬が先に歩き出すと...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに集まる民家は何千戸にのぼり...
吉川英治 「新書太閤記」
...大吉と書いた大のぼりを立て...
吉川英治 「新書太閤記」
...石段をのぼりのぼり数語を交わす...
吉川英治 「随筆 新平家」
...左大臣の栄職にのぼり...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索