...この界隈の家々の上に五月のぼりの翻(ひるがえ)っていたのは僕の小学時代の話である...
芥川龍之介 「本所両国」
...口からけむりのようにたちのぼりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...二里の山路をかけのぼり候...
泉鏡花 「一景話題」
...破屋の横にややまた上坂(のぼりざか)の上にあって...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あとは懐しい箱車の上によじのぼり...
海野十三 「火星探険」
...死刑囚火辻は絞首台の上にのぼり...
海野十三 「超人間X号」
...二だんのぼりました...
江戸川乱歩 「かいじん二十めんそう」
...これを作りてまづおのれ/\が門(かど)へ建(たて)おく事五月の幟(のぼり)のあつかひなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...胸出して鳩のぼり来る落葉坂大寺の戸樋(とひ)を仰ぎぬ秋の雨九月十八日 物芽会...
高浜虚子 「六百句」
...そのお父さんと一しよに山登(やまのぼり)するといふことは...
土田耕平 「八の字山」
...……ふるさとの空遠みかも高き屋にひとりのぼりて愁ひて下る啄木の歌は覚えてゐるが一度もここの屋根瓦を素足に踏んだことがない...
仲村渠 「詩と詩集」
...ゆっくりのぼりはじめました...
新美南吉 「かぶと虫」
...飯田町魚板(まないた)橋から中坂をのぼり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...上棟式の板矢と幟(のぼり)とが美しい...
火野葦平 「花と龍」
...「のぼりたち」より「國見をすれば」につゞく處平凡なる如くなれども實際作歌の場合にはこれだけの連續が出來ずして冗長に失することあるものなり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...白石(はくせき)の階(きざはし)のぼりゆくとき...
森鴎外 「文づかひ」
...うろたえるな!大衆(だいしゅ)は山門におのぼりめされ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...左大臣の栄職にのぼり...
吉川英治 「平の将門」
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