...のべつその御説法ばかりしてゐなくとも...
會津八一 「大學とその總長」
...カバンのべつの区画(くかく)に...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...みちみちのべつに唄を口ずさみながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...いや十二時過ぎまでのべつに続くのでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...眼前に転がり出した掻巻の俵を伸突(のべつ)きに突きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるものは平板のべつ...
夏目漱石 「虚子君へ」
...のべつ鉢合せで胆を冷やした...
山本笑月 「明治世相百話」
...のべつ、あぶねえ風をくぐって、世間の裏をあるいているお尋ねもんが、いちいち、ねちねち、色恋にしろ、捏(こ)ね返(かえ)しちゃいられるもんけえ、飽いたら、別れるまでのことよ」窓がまちに、頬杖をのせて、東堀の水に、眼を落した...
吉川英治 「治郎吉格子」
...のべつ幕(まく)なしにためされている「いろは」のいの字だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そうのべつ城のなかにとじ籠っているわけもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...のべつ揶揄(やゆ)されているふうなので...
吉川英治 「新書太閤記」
...勇と怯(きょう)のべつがあるばかりではなく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...国司や土民の争乱がのべつ聞え...
吉川英治 「平の将門」
...二月半ばの、蕭殺たる芦(あし)や荻(おぎ)は、笛のような悲調を野面に翔けさせ、雲は低く、迅く、太陽の面を、のべつ、明滅させていた...
吉川英治 「平の将門」
...のべつ末梢的な議論にばかり暮れていて」「又四郎」「はい」「人見のせがれは怪(け)しからぬ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その前から軒先のべつな床几を占めて聞いていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...のべつ埃(ほこり)が立っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...のべつ微塵(みじん)のような火花が咲く...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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