...ところが背中はのっぺらぼうで...
梅崎春生 「Sの背中」
...上がとんがったのっぺらぼうの頭...
海野十三 「三十年後の世界」
...窓が一つも見えない上に周囲の壁がのっぺらぼうで扉(ドア)が一つも見えない...
海野十三 「流線間諜」
...まっ黒なのっぺらぼうなやつは...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...鼻も唇もないのっぺらぼうで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...目も鼻も口も、磨滅して、のっぺらぼうで、それが無人の境にチョコンと立っている姿を見た時は、私はギョッとして思わず立止った程である...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ただのっぺらぼうになってしまうような心地がするものですけれども...
太宰治 「人間失格」
...のっぺらぼうの顔にポツンと真っ黒な穴があいて...
橘外男 「仁王門」
...赤坂に出る目も鼻もないのっぺらぼうの川獺(かわうそ)のことがあるが...
田中貢太郎 「築地の川獺」
...霧の中から真黒な目も鼻もない滑面(のっぺらぼう)の樽のような顔がぬっと出て...
田中貢太郎 「堀切橋の怪異」
...いわば唯ののっぺらぼうである...
外村繁 「澪標」
...のっぺらぼうになっているので...
永井隆 「この子を残して」
...のっぺらぼうだからである...
永井隆 「この子を残して」
...のっぺらぼうの原っぱに変わっちゃったのだ...
永井隆 「この子を残して」
...町並みのなくなったのっぺらぼうの丘にわらびを見るといかにも原野めいてくる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...皿のっぺらぼうの焼け跡に目につくものは灰の中にぴかぴかと陽を反射している皿...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...死に至るまでのっぺらぼうなるかな...
夏目漱石 「三四郎」
...のっぺらぼうを二へん繰り返している...
夏目漱石 「三四郎」
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