...「自去何郎無好詠(からうのさりしよりかうえいなく)東風愁寂幾回開(とうふうしうせきいくくわいかひらく)」真に梅花は仙人の令嬢か...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...のさりのさりと緩やかな歩みを運んで行く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...のさりと入ったものがある...
泉鏡花 「縁結び」
...熱情のさりはてたこずゑのうらのしろい花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...そのこゑのさりゆくかたはそのこゑのさりゆくかたは...
大手拓次 「藍色の蟇」
...或る友人のさりげない話を聞いて...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...あのさりげない銃声は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...亥刻(よつ)(十時)少し過ぎだったそうでございます」「もう一人出たはずだが」平次の問のさり気なさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亥刻(よつ)少し過ぎだつた相でございます」「もう一人出た筈だが」平次の問(とひ)のさり氣なさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――俺はそれが知りたいよ」銭形平次のさり気ない言葉が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前さんから訊きませうか」平次の調子のさり氣なさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でも兄妹といふことにして育てられましたが――」お榮のさり氣ない言葉の裡(うち)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ咽喉(のど)を惡くするが――」何んといふ平次のさり氣なさ――「その聲ぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此方(こっち)に何んか変りが無きゃ宜いと思って――」お浜の調子のさり気ない滑らかさは...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...その時のさりげなさ気な言葉を考へてゐるのである...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...かれはこのさりげないあいさつが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...すべて靱負のさりげない話から知ったのであった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...このさり気ない質朴(しつぼく)な武家娘が...
吉川英治 「新書太閤記」
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