...何となく除者(のけもの)にされた人の憤懣(いきどほり)が...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...のけものにするわけにはゆかない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...教科は殆んどのけものにされてすきな文学物の書ばかりが机の上に乗るやうになつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...言わば動物園の檻(おり)のけもののようであった...
梅崎春生 「桜島」
...「おれをのけものにして...
海野十三 「恐竜島」
...警視総監や波越警部をのけものにして...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...檻(おり)のなかのけもののように俺は座敷中を...
高見順 「いやな感じ」
...私をのけものにして何ということでしょう!」ジャン・ヴァルジャンは身を震わした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼一人が除外物(のけもの)にされたような変な結果に陥(おちい)るからであった...
夏目漱石 「明暗」
...山のけものからすっかりきらわれました...
林芙美子 「お父さん」
...餌をやるときのけものの叫び声...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...お初のけものじみた慾念に燃える瞳に刺戟されて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...夜のけもののようなすばやさで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一種のけもののような生活に追われたのは何故であったろう...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...小さい冬ごもりのけもののように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かれらは狼かなにかのけもの(血気の連中だから化物だとでも思っていたらしい)を退治するつもりなので...
山本周五郎 「風流太平記」
...山のけものの動きぐあいでは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...退者(のけもの)にしようとする気配もあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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