...今ごろは彼らはのうのうとして邪魔者がいなくなったのを喜びながら一つ家に住んでいないとも限らないのだ...
有島武郎 「或る女」
...のうのうとした身体になっている...
海野十三 「軍用鼠」
...正造は決してのうのうと静養する余裕があったのではない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...のうのうと脚を伸ばす憎らしさに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...理髪したので一層のうのうする...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...全く気がのうのうするからね...
田山録弥 「閑談」
...きのうのうそはきょうはもう死んで腐っている...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...「のうのう」と手をさしのべたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...のうのうと手足をのばしている始末だ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼は始めてのうのうとした心持になった...
宮本百合子 「或る日」
...私はいつも永い仕事を一つ終ると本当にのうのうして眠るのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今夜せめてのうのうとねておこうというわけで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして、のうのうとして、よみにくい字のものをよみながら御静養下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしを殺そうとはかる者をのうのうとのさばらせておかねばならないのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ときどきのうのうと陽にあたって長くなっているときでも...
横光利一 「馬車」
...狩野衲永(かのうのうえい)がそれに一詩を題したという...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも、飲んで飲んで飲み飽いたという風に、杯盤や、肴の折敷(おしき)を、みぎたなく、散らかしたまま、のうのうと、手枕で、横になっているのだった...
吉川英治 「平の将門」
...彼は、のうのうとし、ほっとする...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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