...小生漸く点数しらべ結了のうのう致し候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...枕を高くしてのうのうと寢るぞ! それに...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...毎日をのうのうと暮していたようであった...
太宰治 「列車」
...すこぶる割り切ってのうのうとした顔をした...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...街へ油買ひに、ついでに入浴、さつぱりした、のうのうした...
種田山頭火 「其中日記」
...幾日もぶっ通しに自分の宿の安樂椅子にのうのうと身を伸ばして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...諸君はさぞのうのうすることだろうが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼の精神を暢々(のうのう)とさしてくれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今のところ絨毯の上にのうのうと寝ているし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...のうのうと体を休めるために煖炉(ペチカ)の上へ這ひあがり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...暫く振りでのうのうと独りの朝飯を済してから...
牧野信一 「或る日の運動」
...今日は独りでのうのうと酔ふんだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...今夜せめてのうのうとねておこうというわけで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ゆうべはのうのうとして眠りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ときどきのうのうと陽にあたって長くなっているときでも...
横光利一 「馬車」
...すでにその内定を、きのうのうち、知ったのだろう」「それにしても、殿のご意中もようたださず、伊吹へ帰って、ご軍勢の通過を待つなどという先廻りは」「よくいえば、機を見るに敏(びん)なやつ...
吉川英治 「私本太平記」
...――すでに太宰府はきのうのうちに陥(お)ちており...
吉川英治 「私本太平記」
...彼は、のうのうとし、ほっとする...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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