...実際何の心配もないたった一人きりの牢やの生活ほどのうのうするところはないのだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...のうのうと大きな面(つら)して……」「かげでもっと...
高見順 「いやな感じ」
...全く気がのうのうするからね...
田山録弥 「閑談」
...のうのうと羽根がのばせるんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...諸君はさぞのうのうすることだろうが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...のうのうと暮していた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...のうのうと体を休めるために煖炉(ペチカ)の上へ這ひあがり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一時までの二時間を縁側に寝転んでのうのうしく背中を乾して女の話を続けてまた出かけて行くと...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...のうのうと言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...暫く振りでのうのうと独りの朝飯を済してから...
牧野信一 「或る日の運動」
...今日は独りでのうのうと酔ふんだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...私はいつも永い仕事を一つ終ると本当にのうのうして眠るのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今夜はのうのうと眠ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして、のうのうとして、よみにくい字のものをよみながら御静養下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしを殺そうとはかる者をのうのうとのさばらせておかねばならないのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それこそ松造のやつはのうのうするぜ」栄二は心をこめてこぶの肩を撫(な)でた...
山本周五郎 「さぶ」
...すでにその内定を、きのうのうち、知ったのだろう」「それにしても、殿のご意中もようたださず、伊吹へ帰って、ご軍勢の通過を待つなどという先廻りは」「よくいえば、機を見るに敏(びん)なやつ...
吉川英治 「私本太平記」
...おかみさんとセルゲイの間にのうのうと丸まっていたのだが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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