...そゝけ放題な頭の毛や汚いねんねこで...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...だがねんねこは無い...
千家元麿 「自分は見た」
...坊やにねんねこ歌を歌ってきかせたのよ...
竹久夢二 「少年・春」
...ねんねこを着ていた...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...ねんねこ背負(せおい)して...
徳永直 「戦争雑記」
...おかあさんがねんねこ歌(うた)を...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...私は堯を毛布にくるみなおねんねこにくるんで...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...女房はねんねこ半纏の紐(ひも)をといて赤児を抱き下し...
永井荷風 「深川の唄」
...ねんねこんぼは赤ンぼのこと)お腹が空いた雨降りや冷たい風吹きや 寒いピヨツピヨツピヨツ親鳥や来ないお腹(なか)が空(す)いたピヨツピヨツピヨツ蝶々のお家蝶々のお家(うち)は菜の花つづき菜の葉の中をちら ちーらと菜の葉の上をひら ひーらと蝶々は毎日帰つていつたとんぼとんぼ来い来い釣瓶(つるべ)にとまれ井戸の釣瓶は日が永い...
野口雨情 「未刊童謡」
...庫裡の物置から古いねんねこを盗み出し...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...側には脱ぎ捨てたばかりの汚いねんねこと浅葱の手拭と...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...八端(はったん)のねんねこを引っかけて...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...軽いフワフワした薄綿のねんねこだった...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...」兎も一緒(いっしょ)に念猫(ねんねこ)をとなえはじめました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...そして細帯一つでねんねこ半纏(はんてん)を羽織って...
森鴎外 「雁」
...さっきから赤子の泣くこえが耳についていた、ひとところで、少しも動かずに、たまぎるような声で泣いている、あんまりひとところで泣き続けるので、堪らなくなって覗いてみた、石の蔭には大きな包が二つあり、その上に誕生には間のありそうな赤子が、ねんねこにくるまって泣いていた、まわりには誰もいない、ねんねこも包も、ところどころ焦げて煙をだしている、おせんは衝動的に赤子を抱きあげ、刺子半纏のふところへ入れて元の場所へ戻った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ひとりでねんねこにくるまれて泣いていたの...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ねんねこ唄をうたってやる赤ん坊がほしい――と思いつめる彼女の胸のなかは...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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