...その背中では汚いねんねこは下の方にふみぬいて上半身を反らせた子供が...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...途(みち)にてはねんねがのみにくからんと一言(ひとこと)の詞(ことば)にも孫(まご)を愛(あい)する情(こゝろ)ぞしられける...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...だからここへねんねして待ってて頂戴(ちょうだい)な...
竹久夢二 「博多人形」
...行くのよ! ……(連れて行く)わたしのいい子がおねんねだ! さ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ねんねの豚は歯(はあ)がないせに乳のむんのう...
壺井栄 「大根の葉」
...年々(ねんねん)落ち尽す幾万輪の椿は...
夏目漱石 「草枕」
...(一)吾々は生きたいと云う念々(ねんねん)に支配せられております...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...子供をおんぶしてねんねこを着て――」「おッ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...庫裡の物置から古いねんねこを盗み出し...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ねんねしなあ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...自分のそばでよくねんねしている鶏のひよこを食べようかと思いました...
林芙美子 「お父さん」
...いやでも泣(なく)く時(とき)は泣(なく)く時(とき)はねんねん・ころいち・ねんころりん六つ...
槇本楠郎 「赤い旗」
...尚だカラ赤子(ねんね)なんですから...
三島霜川 「平民の娘」
...おそらくねんねこの中へ顔を埋められ圧しつけられたためだろう...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...よくよくでなければ早くおねんねの方が自分にとっても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さ、ねんねよう、おころりよ、筑波のお山に火がついたあ、火がついた、烏が三匹焼け死んで、その子の烏がいうことに、いうことに……(しかし長く尾を引っぱったお咲の泣声は止もうとはせぬ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...直ぐまたおねんねです...
三好十郎 「樹氷」
...江戸は年々歳々(ねんねんさいさい)の御触出(おふれだ)しあるがゆえに...
柳田国男 「母の手毬歌」
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