...明治十二三年頃(めいぢじふにさんねんごろ)の出版(しゆつぱん)だと思(おも)ふ――澤村田之助曙双紙(さはむらたのすけあけぼのさうし)と云(い)ふ合卷(がふくわん)ものの...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...みなあつまりてねんごろに仏事(ぶつじ)を営(いとな)みしに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...御ねんごろよく候べく候...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お後をねんごろに勤めましょう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...後々の御孝養(きょうよう)は懇(ねんごろ)に沙汰を致すでござろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...多年東京で懇親(ねんごろ)にしていた知人がつい二十日(はつか)ばかり前...
近松秋江 「狂乱」
...老嬢の一人はねんごろに手を握って「またいつか日本で会いましょう」などと言った...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...火はこうして と懇(ねんごろ)に教えながら昼飯の支度をして...
中勘助 「島守」
...という意味のことをねんごろに暗示して引退って行ったのである...
久生十蘭 「魔都」
...不審あらば懇(ねんごろ)に其意味を解き聞かせて誤ること勿(なか)らしめよ...
福沢諭吉 「新女大学」
...母に稍々ねんごろに話した...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...エウダミダスの母をねんごろに扶養した上...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又繁栄へのねんごろな願ひがある...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...いと懇(ねんごろ)に教へ呉れぬ...
夢野久作 「白くれない」
...ねんごろな陣見舞いを」と...
吉川英治 「三国志」
...ねんごろに陣外へ放されたので...
吉川英治 「三国志」
...ねんごろに養っておき...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉はねんごろにいう...
吉川英治 「新書太閤記」
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