...ねんごろに勲功をねぎらはれた...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...ねんごろまじわってきた...
伊藤左千夫 「老獣医」
...両眼を湿ませながら懇(ねんごろ)にきいていたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...畦(あぜ)を塗る鍬(くわ)の光をかへしつゝ畦塗るや首をかしげて懇(ねんごろ)に四月十二日 大崎会...
高浜虚子 「五百五十句」
...決してねんごろな御言葉をとは申しません...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...御深切(ごねんごろ)な解釋(かいしゃく)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ねんごろに浪子の上を託し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「女(をんな)の子(こ)は此(こ)れで飾(かざり)だから他人(ひと)にも見(み)られるからね」内儀(かみ)さんは懇(ねんごろ)にいつた...
長塚節 「土」
...ねんごろに労をねぎらつて...
牧野信一 「断想的に」
...今猩々の屍を懇(ねんごろ)に葬り弔い...
南方熊楠 「十二支考」
...そういう生活に対して懇(ねんごろ)でないところ物に対しても主我的なところがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ねんごろに教えこまなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...千代造の輔導の大役を引受けてくれぬか」という懇(ねんごろ)な御言葉であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ねんごろにあしらひたいと思ひます...
横瀬夜雨 「女子文壇の人々」
...ねんごろなことばであった...
吉川英治 「三国志」
...岸の辺にねんごろに葬りました...
吉川英治 「三国志」
...ねんごろに訓えをくり返した...
吉川英治 「三国志」
...あえなく散った家中の士の女房たちへも下された――ねんごろなお文であるぞや...
吉川英治 「新書太閤記」
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