...ねじりもがきながら争っているのではないかとも思った...
有島武郎 「或る女」
...芯をねじり上げてみた...
有島武郎 「星座」
...ねじり鉢巻で山を降りて来て三井寺を焼打ちにし...
石原莞爾 「最終戦争論」
...机博士の手をかんたんにうしろへねじり...
海野十三 「少年探偵長」
...彼は足首をぎゅっとねじり...
海野十三 「四次元漂流」
...ロープのはしをとおしてねじりあわせ...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...よく調べてみると銅線の接合した所はハンダ付けもしないでテープも巻かずにちょっとねじり合わせてあるのだが...
寺田寅彦 「断水の日」
...生き、太陽を見、雄々しい力は身にあふれ、健康と喜悦とを有し、勇ましく笑い、前途のまばゆきばかりの光栄に向かって突進し、胸には呼吸する肺を感じ、鼓動する心臓を感じ、推理し語り考え希(ねが)い愛する意志を感じ、母を持ち、妻を持ち、子供を持ち、光明を有し、そして突然に、声を立てる間もなく、またたくひまに、深淵のうちにおちいり、倒れ、ころがり、押しつぶし、押しつぶされ、麦の穂や花や木の葉や枝をながめ、しかも何物にもつかまることができず、今はサーベルも無益だと感じ、下には人間がおり、上には馬がおり、いたずらに身を脱せんとあがき、暗黒のうちに骨は打ち折られ、眼球の飛び出るほど踵(かかと)でけられ、狂うがごとく馬の蹄(ひづめ)にかじりつき、息はつまり、うなり、身をねじり、そこの下積みになっていて、そして自ら言う、「先刻まで私は生きていたのだ!」その痛ましい災害の最期の苦悶が聞こえていたその場所も、今はすべてひっそりと静まり返っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...赤と水浅黄の鹿の子をねじりがけにしたりして...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...ねじり鉢巻きの男が三人...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さらに燈心を少しねじり上げ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...サメが体をねじり...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...彼らはねじり廻すように縺(もつ)れあってのろくさと歩いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...シヤムに行けば象の鼻をねじり倒した画は自分の活動と思ひ...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...ぐっとねじり上げようとすると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鉄棒をねじり込まれる様に痛くて...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...椅子の上で体をねじり丁度其処の処がねじれるのが判りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...身をねじりながら切(き)ッ先(さき)をとばした...
吉川英治 「神州天馬侠」
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