...しかし今夜こそはそこを突きぬけよう...
有島武郎 「親子」
...香りの高い花園をぬけて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...唐突(だしぬけ)に怒鳴ってさ...
泉鏡花 「海異記」
...水戸の東にあたる大洗(おおあらい)海岸をつきぬけて...
海野十三 「怪塔王」
...屋根をぬけて空中へふきあげられちまったんじゃないかね」川内警部は...
海野十三 「金属人間」
...少しも異とするに及ばぬけれど...
太宰治 「佳日」
...存じませぬけれど...
太宰治 「虚構の春」
...まだとのさまはなんとも仰っしゃいませぬけれども...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...……(九日)・うれしいことでもありさうな朝日がこゝまで・はたしてうれしいことがあつたよこうろぎよ・飛行機はるかに通りすぎるこほろぎ・つめたくあはただしくてふてふ・ひつそりとおだやかな味噌汁煮える・百舌鳥もこほろぎも今日の幸福・水をわたる誰にともなくさようなら・月の澄みやうは熟柿落ちようとして・酔ひざめの風のかなしく吹きぬける(改作)十月十日晴――曇...
種田山頭火 「其中日記」
...よい時(とき)には何事(なにごと)の思(おも)ひ出(だ)しも有(あ)りませぬけれど...
樋口一葉 「この子」
...ふぬけのような男なんでございます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...潮騒のような音をたてて林の中を吹きぬけてゆく...
久生十蘭 「肌色の月」
...あの小箱に腰ぬけが死ぬほど怖がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...――城下町を西にぬけると...
山本周五郎 「いさましい話」
...一瞬に全身の力がぬけ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...あたしお伊勢さまへぬけ参りにゆくと云ってあったでしょ...
山本周五郎 「風流太平記」
...征矢(そや)の如く駆けぬけて城下の町へ走った...
吉川英治 「三国志」
...人の知らぬ小太郎山(こたろうざん)の峡をぬけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
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