...そして遊んでいる右の手でおぬいの羽織の衣紋がぬけかけているのを引き上げながら...
有島武郎 「星座」
...目からぽろりとぬけてでてしまいました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...・ききようかるかやことしの秋は寝床がある・日が暮れて夜が明けてそして乞ひはじめる(行乞)・風が吹きぬける風鈴と私・いちぢくにからまつたへちまの花で人を待つこれから露草の花ざかり・何もしないで濡タオルいちまいのすゞしさよ・死んだまねして蜘蛛はうごかない炎天・青葉がくれの...
種田山頭火 「行乞記」
...中井君だしぬけに来訪...
種田山頭火 「其中日記」
...また枯木峠から会津にぬけて見るのも面白い...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...ちょうど大門(おおもん)通りへぬける路地のなかにあった...
徳田秋声 「縮図」
...秦はだしぬけに、上海近郊の日本軍経営の農場のことを話しだした...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...はいる時には年が若く、顔色は美しく、いきいきとして、目は輝き、歯はまっ白で、若々しいりっぱな髪の毛をしていても、出て来る時には、老衰し、腰は曲がり、皺(しわ)はより、歯はぬけ、恐ろしい姿になって、髪の毛もまっ白になっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だしぬけにこんな挨拶を受けようとは思いもよらないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...暗い雨のなかをつきぬけてその人はやつて来る...
原民喜 「ある時刻」
...後からだしぬけに斬りつけたのだとすると...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...腑(ふ)ぬけのようにぼんやりしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...その勧商場をぬけた所にレストーランがあつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...揉まれるなりに揉まれつつそこからぬけて行くようなところより...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雲の上へぬけていったり...
山本周五郎 「山彦乙女」
...空田の上を向ふへ藁すべを飛ばせながらぬけて行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...敵味方の乱軍をぬけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...廓を通りぬけてしまつてから...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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