...真ん中にひびが入っていてすきまからぬくもりが逃げていきます...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...自分の肌のぬくもりに暖めて來た小さな檢温器!左の腋に挾めば冷(ひや)りとする...
石川啄木 「病室より」
...硝子に殘つた肌のぬくもりのすつかり冷えてしまふまでも...
石川啄木 「病室より」
...その栄介の背中の石膏帯はかすかなぬくもりを残しながら...
梅崎春生 「狂い凧」
...硝子のように青く色のついた湯の、ぬくもりが、快く彼の全身をもみ、この数日間の疲労を吸い取ってくれる...
海野十三 「奇賊は支払う」
...・考へてゐる身にか(マヽ)く百舌鳥のするどく・太陽のぬくもりの熟柿のあまさをすゝる・てふてふたかくはとべなくなつた草の穂・昼も虫なく誰を待つともなく待つ十月六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...體温(ぬくもり)のあるまゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...温気(ぬくもり)は昔の事である...
夏目漱石 「虞美人草」
...湯の温(ぬくもり)のまだ抜けない襟(えり)を少し開けるように襦袢(じゅばん)を重ねていた...
夏目漱石 「門」
...皮膚はかぐはしくぬくもりきたり...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...でもあなたの手のぬくもりは感じる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...地から萌えるぬくもりに擽(くす)ぐられた...
本庄陸男 「石狩川」
...毒々しい体熱のぬくもりに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...頭の中に籠ツてゐた夜の温籠(ぬくもり)を...
三島霜川 「平民の娘」
...昼間のぬくもりの残っている砂の上に両足を投出した...
水上滝太郎 「九月一日」
...晩い秋のおだやかな小春日和のぬくもりが四辺の沈黙と白いステーションの建物とをつつんでいる...
宮本百合子 「女靴の跡」
...よろこびのぬくもり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の寝ぬくもりの籠(こ)もった敷布団の間にソット入れてやるのでした...
夢野久作 「卵」
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