...ぬくいので籔蚊が来襲してさん/″\だつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
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種田山頭火 「其中日記」
...・こゝにふきのとうひらいてゐる・あるけばふきのとう(追加)・やつとふきのとう・藪椿、号外のベルがやつてくる・春がきた山から大きな木をはこぶ二月廿四日また雨だが、ぬくい雨だ、すつかり春めいた雨だ、油虫がどこからかのこ/\はいだしてきたほどだつた、午後は風がでゝ、だん/\晴れてきた...
種田山頭火 「其中日記」
...往生安楽国!・ほつかりと宵月のある枯枝で・風がでて葉が鳴るゆふべの祈り・春風の豚でうめく・日向の椿がぽとりと水へ・春がきたどろ/\の蓮を掘つてゐる・草の芽乞食が荷をおろした三月一日くもつてはゐるがぬくい...
種田山頭火 「其中日記」
...どこからきたのか鼠の声・わらやねふけてぬくい雨のしづくするあすはお節句の蓬つむと乙女が来た追加二句・お彼岸まゐりの...
種田山頭火 「其中日記」
...ぬくいといふよりあたゝかいといふ言葉がそれをよく表現する...
種田山頭火 「其中日記」
...・枯枝ひらふにもう芽ぶく木の夕あかり・春の夜の街の湯の湧くところまで・つゝましく大根煮る火のよう燃える曇り日のひたきしきりに啼いて暮れる三月十二日ぬくい雨...
種田山頭火 「其中日記」
...ぬくい/\うれしい/\だ...
種田山頭火 「其中日記」
...水のながるるに葦の花さく・てふてふとべばそこここ残る花はある・あひびきは秋暑い街が長く・あすはおまつりの蓮をほるぬくいくもり・掃きよせて焚くけむりしづかなるかな・はれたりふつたりあひたうていそぐ・まよふたみちで...
種田山頭火 「其中日記」
...……・きら/\ひかつて売り買ひされるよう肥えた魚孫の手をひきお寺まゐりのさげてゐるはお米・月からこぼれて師走の雨のぬくい音・触れると散るまへの櫨紅葉かな其中一人にして冬ごもり・小春日のさせば障子をあるく虫のかげ十二月廿四日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...明け方、雷鳴そして雨声、春雷でもあるまい、冬雷か、ぬくい、ぬくい、ぬくすぎる...
種田山頭火 「其中日記」
...二三日ぬくいので...
種田山頭火 「其中日記」
...夜は雨になつてぬくい/\...
種田山頭火 「松山日記」
...ぬくい/\、ねむい/\...
種田山頭火 「松山日記」
...ぬくいぬくい」そういって腰(こし)のあたりをたたいてみせた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...安房の町はぬくいところですが...
林芙美子 「浮雲」
...だらだらと生ぬくいものが流れ落ちた...
火野葦平 「花と龍」
...ほかほかぬくい日が照つてどうやらすこしねむくなる...
水谷まさる 「歌時計」
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