...おぬいさんは何にも知らないのだ...
有島武郎 「星座」
...今まで素直に素直にとしていたらしいおぬいさんの顔色がさっと変って...
有島武郎 「星座」
...この上なく暖かくおぬいさんを愛している...
有島武郎 「星座」
...オーバーのポケットから出した罎の栓をぬいて...
海野十三 「すり替え怪画」
...ぬいめを開いてみました...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...どんなに苦しくっても努力して立派に踊りぬいて見せる事だ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...街の雑音の身にちかく雪の大根ぬいてきておろし雪をふんで郵便やさんがうれしいたよりを・雪をかぶつて枯枝も蓑虫も・雪ふれば雪のつんではおちるだけ・あなたの事を...
種田山頭火 「其中日記」
...而しこの頃は俳句を見たつて解るのではなし馬鹿々々しいつまらないことを拵へたものだなどゝ思ふやうな句もあつたが捨てるのも惜しくつて切りぬいて置いた...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...諸肌(もろはだ)をぬいでいる...
火野葦平 「花と龍」
...上衣をぬいだワイシャツの脇から背が風で白くふくらんだ...
「鏡の中の月」
...あいつは耐えぬいてくれたんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...袖口だけに刺繍(ぬい)のある裾短(すそみじ)かな繍(ぬい)の上(う)わ着(ぎ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その安心しぬいている生命の光が...
吉川英治 「親鸞」
...針を運ぶ縫物(ぬいもの)のうえに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一人であたって戦いぬいたそこ許(もと)の元気というか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...昨夜から探しに出ていた若党の縫殿介(ぬいのすけ)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蝉しぐれが啼(な)きぬいていた...
吉川英治 「山浦清麿」
...しかるに漢字はこれら一切の相違を貫ぬいて共通なのである...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??