...にわかにみ篶子(すずこ)の事を思うようになったのである...
伊藤左千夫 「廃める」
...戸外がにわかにそうぞうしくなった...
海野十三 「空襲警報」
...……・芽麦あたゝかなここにも家が建つ・麦田うつ背の子が泣けば泣くままに暮れてひつそり雪あかり月あかり・月がうらへかたむけば竹のかげ・雪ふる食べる物もらうてもどる農村風景の一つ・梅がさかりで入営旗へんぽんとしてひつそりとして悪友善友にわかれてひとり...
種田山頭火 「其中日記」
...何もかもおまえにわかっているはずだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...とにわかにその手が震えだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは全速力で走ってる馬車がにわかに止まったようなもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こうして本物の油絵を見ているうちにわからなくなる...
中里介山 「大菩薩峠」
...おらにわかるものか」と一向に手に了へないのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それで私は近所をたずねることは断念したが運送屋にきけばすぐにわかるだろうくらいにその時は考えていたのだ...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...今や外国の交際にわかに開け...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...海上の空気はにわかに冷厳なものを運んで来た...
本庄陸男 「石狩川」
...村端れの街道にはにわか建ての飲食店があふれ出て...
牧野信一 「村のストア派」
...にわかにオドオド小圓太はいった...
正岡容 「小説 圓朝」
...松という字は木ヘンに公(きみ)よ キミとボク(木)とのさしむかい松という字は木ヘンに公(きみ)よ キミにわかれて気(木)が残るそういった都々逸を...
柳田国男 「故郷七十年」
...その夜からにわかに行旅の支度にかからせた...
吉川英治 「三国志」
...しかし魏の大軍は、二段にわかれ、前軍張(ちょうこう)、後陣司馬懿(しばい)のあいだは、まさにおのずから死地そのものだ...
吉川英治 「三国志」
...おん母遊義門院にわかれたのは...
吉川英治 「私本太平記」
...十六で父信秀にわかれた上総介(かずさのすけ)信長の...
吉川英治 「新書太閤記」
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