...俄(にわか)に声を低めて...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...白人を代表して東洋人の俄(にわか)に勃興したのを征伐することを夢想して...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...割合にわかりいゝ筋ですよ...
薄田泣菫 「茶話」
...にわかにあたりは騒々しくなった...
田山花袋 「田舎教師」
...にわかに苦労というものも解し初(そ)めぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...でにわかに折れて出た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小生は、八月上旬から、ウイーンに遊び、かの有名なシュタインについて、その説を聞き、得るところが少なくなかろうと、ひそかに楽しみにしていたところ、にわかに、ドイツ皇后から、至急帰れ、との電報がきて、ベルリンに帰り、二十八日に皇帝の別荘において陪食した...
蜷川新 「天皇」
...もうハリスにも十分にわかっている声がみちて...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...人の話を聞いてやる方だといふことが人には本能的にわかるのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...にわかに体中に激しい胴震ひと歯の根も合はない頤ばたきが巻き起つて来た...
牧野信一 「鬼の門」
...『ロツパ自叙伝』が今手許にあると仔細にわかるのだが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...こうした孫たちを見せてもらうことでにわかに恥ずかしいまでに年齢(とし)を考えさせられます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はじめていま彼にわかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...序(ついで)にモウすこしすると面白い事が初まるから見て行き給え、今にわかるよ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...なんとかして城中の味方と連絡をとろうとしている魏の七手組の大将が七軍にわかれて...
吉川英治 「三国志」
...にわかに気強くなって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...勝てばよろこびを領民にわかつ...
吉川英治 「新書太閤記」
...にわかに信長の軍を迎えて...
吉川英治 「新書太閤記」
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