...彼の全神経はT志願兵に対する極度の憎悪の為めにぶるぶる顫へてゐた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...その景色にぶるぶると冷くなって...
泉鏡花 「婦系図」
...はげしい怒(いか)りにぶるぶるふるえ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...博士は今何処に――」といいかけて帆村は突然電撃を受けたようにぶるぶると慄(ふる)えた...
海野十三 「断層顔」
...彼女は小刻みにぶるぶると体を震わし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...饑と寒さとにぶるぶる顫へてゐるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...いつも寒そうにぶるぶる震えて...
太宰治 「惜別」
...朝の寒さにぶる/\顫へて立つてゐたつけ...
田山録弥 「百日紅」
...その決心はにぶるのでした...
壺井栄 「柿の木のある家」
...そんなにぶるぶる震えてるんだい? いったい君にこういうことがわかるかい? よしやあの人が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...だいぶたってから変にぶるぶるっと身震いがした...
豊島与志雄 「道連」
...恐怖にぶるぶる身を震わした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...見ると珊瑚(さんご)のような唇(くちびる)が電気でも懸(か)けたかと思われるまでにぶるぶると顫(ふる)えている...
夏目漱石 「倫敦塔」
...さつきの決心がにぶるのであつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...中には恐怖のためにぶるぶる顫へてゐるのもあつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...急にぶるぶると怒り...
本庄陸男 「石狩川」
...それで理非の判断がにぶるんだ...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...それでそれ等の死者が訪ねて來るのを防いでくれようとは思はなかつた‥‥彼女は不意にぶるつと總身を顫はせた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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