...矢庭にぶるぶるぶるんと顔を左右に猛烈に振つた...
芥川多加志 「四人」
...小鳥のようにぶるぶると震えて...
有島武郎 「或る女」
...やがて山地へかかって速力がにぶると...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...」浅子女史は鴉のやうにぶる/\肩を顫(ふる)はせながら...
薄田泣菫 「茶話」
...二十日鼠のやうにぶるぶると身を顫はせてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...彼らは極度の興奮と寒さのためにぶるぶる顫え...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...いつも寒そうにぶるぶる震えて...
太宰治 「惜別」
...その決心はにぶるのでした...
壺井栄 「柿の木のある家」
...蒼空の類ない純潔! 地平線上にぶるぶる顫へながら...
ボードレール 富永太郎訳 「芸術家の告白祈祷」
...見ると珊瑚(さんご)のような唇(くちびる)が電気でも懸(か)けたかと思われるまでにぶるぶると顫(ふる)えている...
夏目漱石 「倫敦塔」
...格子にぶるさがっていた手をはずしてベソをかいた...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...継母は時々体の掻ゆさにぶるぶると身震ひしてゐる...
林芙美子 「瀑布」
...中には恐怖のためにぶるぶる顫へてゐるのもあつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...痙攣的にぶるぶるふるえる手で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...」私は寒さにぶるぶる震へた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...最後には両脚を棒のように踏み締めて死にかかった獅子のようにぶるぶると身をもだえた...
夢野久作 「暗黒公使」
...それでそれ等の死者が訪ねて來るのを防いでくれようとは思はなかつた‥‥彼女は不意にぶるつと總身を顫はせた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...背すじの顫(ふる)えにぶるッとしたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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