...古人は「君看双眼色(きみみよさうがんのいろ)不語似無愁(かたらざればうれひなきににたり)」と言つた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...かくヨブは年老い日満ちて死にたりき」と十六...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「そりゃまったく御隨意ですがね」とヴェリチャーニノフは、にたりと笑った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この大宇宙に対決するにたりる...
中井正一 「美学入門」
...彼が小首を傾けて氣取りながら、生徒達の機嫌を窺(うかが)ふやうな眼附をして、にたりと笑ふ時、私達は蟲酸(むしづ)の走るやうな輕薄さを感じた...
南部修太郎 「猫又先生」
...にたり笑って何も言わず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...そしてにたりと笑った...
本庄陸男 「石狩川」
...容貌似舅潘安仁外甥(かんばせはをぢはんあんじんににたりぐわいせいなればなり)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしの言葉はとうていわたしの心のうちを表出するにたりないとも思うからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは重んじられるにたりないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...五艘ばかりの荷足船(にたりぶね)で...
山本周五郎 「風流太平記」
...三十年頃の菊見時、「実は内職に一つやってみます」というのが大名行列の陶器人形、一寸ばかりの豆人形で先供の鎗(やり)持から殿様のおかご、引馬から後詰の家来、合羽籠まですべて大大名の行列一切、背景も遠見の城櫓、大手御門の構え、とても精巧の出来、団子坂の左側で上り詰めた場所植木屋の庭を借り込んで華々しく陳列したが、全く案外の大当りで名物の菊人形に劣らぬ繁昌、この時ばかりはあのむずかしい相好を崩して「どうです、ざっとこんなもんです」と、にたりにたり...
山本笑月 「明治世相百話」
...にたりと笑ったまま黙っていた...
横光利一 「旅愁」
...と云いたげなにたりとした表情で弄(いじ)ってみていた...
横光利一 「旅愁」
...信ずるにたりるでせう...
吉川英治 「折々の記」
...荷足舟(にたりぶね)ぐらいな...
吉川英治 「新書太閤記」
...毫(ごう)も怖るるにたりないが――と前提して...
吉川英治 「新書太閤記」
...にたりと、涎(よだれ)のあとを掌(て)でこすって、「何か御用で」と、膝を直していう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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