...「おや、こいつは困ったぞ」新田先生が、おどろいてふりむくと、博士は、にがい顔をして、しきりに、ボタンを押したり、スイッチを開いたり閉じたりしている...
海野十三 「火星兵団」
...にがい顔をした論文審査委員もあった...
海野十三 「金属人間」
...にがい顔をするかもしれない...
海野十三 「最小人間の怪」
...リント少将は、にがい顔だ...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...どこの部屋でも、えんりょなしに入ってくるので、始末がわるい」ターネフ首領は、にがい顔だ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...俺がにがい顔をしていると...
高見順 「いやな感じ」
...根室の子供を引き取ろうと思ったり……それがカタギの証拠だ」百成はにがい顔をした...
高見順 「いやな感じ」
...にがい顔のまま、やにわにふところからピストルを出して、俺の前に置いた...
高見順 「いやな感じ」
...支那の『墨子(ぼくし)』という本にも、公輸という発明家が、竹で作った鵲(かささぎ)を墨子に示して、この玩具(おもちゃ)は空へ放つと三日も飛びまわります、と自慢したところが、墨子は、にがい顔をして、でもやっぱり大工が車輪を作る事には及ばない、と言ってその危険な玩具を捨てさせたと書いてあります...
太宰治 「惜別」
...ハッとしてにがい顔をしました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...いつも暗いにがい顔をしてゐるのがかれの自である...
田山録弥 「西鶴小論」
...忽(たちま)ちにして八の字をよせたにがい顔の近づきがたい男になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...柴田外記はにがい顔をした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...云わないがね」半之助はにがい顔をした...
山本周五郎 「山彦乙女」
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