例文・使い方一覧でみる「にかっ」の意味
スポンサーリンク...ゆるりと磔柱（はりき）にかって... 
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...本名俳名も――谷活東（たにかっとう）というのが居た...
泉鏡花 「遺稿」
...なんのことはない肥った中国人のようにかっぷくのよい身体をしていた...
海野十三 「深夜の市長」
...両眼は皿のようにかっと見開き...
海野十三 「四次元漂流」
...明智先生の事務所にかっている伝書バトをつれてきたんだよ...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...もうその年のうちにかっせんがはじまったのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...てんでにかってなことをいいあった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...一つの枠の中にかっきりはまっていなければいけない...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...馬鹿でない米友の頭にかっきりとわからないはずはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...コワリョーフもさすがにかっとなり...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...少し私の言葉にかっとなったものと見えて...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...罪をなすりつけたと言うかもしれないぜ」グラントの顔にかっと血が上った...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...伊東やで本立てを記念にかってやることにしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...清七の作ってくれた撞木杖（しゅもくづえ）を腋の下にかって...
山本周五郎 「さぶ」
...その話は」と栄二は腋にかった杖のぐあいを直しながら云った...
山本周五郎 「さぶ」
...菊枝はあまりの思いがけなさにかっと頭へ血がのぼり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...おいとナヨイヨイ沖イイのくらいのオオにかっぽれの芸術味はとにかく...
吉川英治 「松のや露八」
...頭が燃えるようにかっかとしていた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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