例文・使い方一覧でみる「にかっ」の意味
スポンサーリンク...ゆるりと磔柱（はりき）にかって... 
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...そうして火をかけられたようにかっと逆上しながら...
有島武郎 「或る女」
...儀作は女房の一言にかっとなって...
犬田卯 「荒蕪地」
...なんのことはない肥った中国人のようにかっぷくのよい身体をしていた...
海野十三 「深夜の市長」
...せめてこのことだけでも貴下にかって貰いたいものです...
太宰治 「虚構の春」
...昨夜寝る時に確かにかって置いたはずの心張棒（しんばりぼう）が外れているのです...
田中貢太郎 「母の変死」
...しきりにかっせんのさいちゅうと申すしらせがござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...大きな眼を白眼ばかりのようにかっと（みひら）いて...
近松秋江 「狂乱」
...てんでにかってなことをいいあった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...まさにその時期にかっきり達している彼の妻君は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...コワリョーフもさすがにかっとなり...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...たゞ踐んだものゝみが知るであろう彼は金の貴重さをよく知っていたあの多忙な地下の部署で飢えた獣のようにかっさらわれた一匹の瘠せた猫が彼等の食膳のすべてであった時組織は彼に休暇を与えたそんなにも彼は疲れ...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...枝でもかまわずらんぼうにかっぱらっちまえと云ったのか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...思っていたあなたのお顔と一寸見ちがえるようにかっちりと厚みが出ていらして本当にうれしゅうございました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...場のもなあキレーにかっちゃげて来て見せるからな...
三好十郎 「樹氷」
...私ははらわたが煮えくり返るようにかっとなりました」と曾根隆助は云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...おまけになにかっていえば厄介者ってどなられたわ」「おめえばかりじゃねえ...
山本周五郎 「風流太平記」
...頭が燃えるようにかっかとしていた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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